科目名[英文名] | |||||
産学連携科目(企業における研究開発戦略の理論と演習) [Industry-Academia Collaborative Class (Learning R&D strategy and activities in a company through theory and exercise)] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 1 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~ | 開講時期 | 2学期 | |
授業形態 | 2学期 | 時間割番号 | 01ic2005 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
濱千代 善規, 安村 友紀 [YASUMURA Yuki] | |||||
所属 | 農学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本科目は、教養教育グローバル展開科目として開講され、実務経験のある教員による授業科目である。講師は食品企業での商品開発、新規事業、知的財産実務経験を経て、現在研究開発担当役員として企業経営に携わる。 本科目では講義による授業のほか、食品企業の研究開発員となった想定で製品トラブルを解決するバーチャル型授業に加え、グループワークにより策定した新規事業をプレゼンテーションし、そのプラン内容について皆で議論することにより、新規事業プラニングの手法と要点を理解する。 講義とグループワークを通じ、以下の内容を学ぶ。 1. 企業での実務遂行における、大学教育の重要性 2. 技術的問題解決における科学的考察の方法 3. 企業における研究開発と知的財産戦略 4. 新規事業立上げの意義とその手法 Classroomのクラスコード:c7n2yhe |
到達基準 |
1. 企業の社会的使命を理解し、研究開発、知的財産の役割の概要を説明できる 2. 技術的課題解決において、科学的考察の重要性を説明できる 3. 新規事業立上げの意義と手法を学び、グループワークにおいて手法を活用できる 主な目標:課題・問題の明確化◎、戦略策定◎、自主性/自律性〇、コミュニケーション〇、 リーダーシップ〇、積極性/発言〇、プレゼンテーション〇 |
授業内容 |
◇8月24日(4限、5限) 《講師;濱千代善規》 第1回 企業の理念、事業と研究開発戦略 キユーピー㈱という食品企業を題材に、まず歴史を紹介し、企業における理念の重要性を解説する。併せて、事業内容や会社概況と、本題である研究開発戦略について解説する。 第2回 講師がキユーピー研究員として携わった、①卵白タンパク質の新規の価値提案や事業展開 ②新規経腸栄養剤の開発や課題解決について、新規テーマ、新規事業への取り組んだ経験について解説する。最後に、新規事業立上げの意義や手法を解説し、後半実施するグループワークによる新規事業提案のプレゼンテーションの段取りについて説明する。 ◇8月31日(4限、5限) 《講師;濱千代善規》 第3回 講師がキユーピー研究員として携わった、介護食事業の新規立上げへ取り組んだ経験について解説する。次に、学生が企業の研究員となった想定で、研究開発、商品開発を行っていく過程で数々の技術的トラブルが発生し、それらを質疑応答を通して問題解決していく実践的授業を行う。 第4回 第3回に継続して、技術的課題解決の実践授業を行う。 ◇9月14日(4限、5限) 《講師;加納優子、濱千代善規》 第5回 現在、キユーピー知的財産部門の責任者である知的財産室長に、企業の知財戦略を解説する。事業経営における特許戦略、商標戦略の重要性について話す。 第6回 グループワークでまとめ上げた新規事業提案のプレゼンテーションを実施する。それに対し聴講の学生より支持する意見、異論、疑問点等を投げかけ発表者とディスカションを行う。最後に講師より講評を行う。 ◇9月20日(4限、5限) 《講師;濱千代善規》 第7回 前回に継続して新規事業提案に対するディスカションを行う。 第8回 前回に継続して新規事業提案に対するディスカションを行う。 最後に講師より、全体を通しての総括を行う。 |
履修条件・関連項目 |
授業時間16時間に加え、参考書を使って授業の予習・復習を行うこと。 授業外での、グループワークによる新規事業企画作成作業を必須とする。 合計で、本学標準時間である45時間となる。 |
テキスト・教科書 |
テキストは設定せず、講師が作成した資料を提示する。 |
参考書 |
「イノベーション 5つの原則」楠木建著 ダイアモンド社 「日本のイノベーションのジレンマ」第2版 玉田俊平太著 翔泳社 「失敗学 実践講義」 畑村洋太郎著 講談社文庫 |
成績評価の方法 |
授業中の発言、参加度(10%) 1日毎に提出するミニッツレポートの内容充実度(20%) グループワークのプレゼンテーションの発表内容と聴講者の質問や意見への対応(40%) グループワークのプレゼンテーションを受けての意見や質問(30%) |
教員から一言 |
講師が携わる食品企業における技術経営について、講師の実務経験や課題解決体験を実習することで、現在の大学での授業や勉強と、社会での実業を結び付けてほしい。 よりリアルな実感を期待するため、製品トラブルを想定した技術課題解決をバーチャル形式で授業を行う。また新規事業立上げの模擬ワークをグループで行い、プレゼンテーションとディスカションを行うことにより、より実践に近い体験型授業を実施する。 学問と実業の関連性、相関性について演習を通じ体感してほしい。 |
キーワード |
研究開発戦略、知的財産戦略、技術課題解決、新規事業、イノベーション、技術経営 |
オフィスアワー |
授業前または授業後に質問を受け付ける |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/03/06 17:43:09 |