科目名[英文名]
農地環境工学   [Environmental Rural Engineering]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01rn3059
責任教員 [ローマ字表記]
渡邊 裕純   [WATANABE Hirozumi]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
目的:近年、生態系を配慮した農地整備などの関心が高くなった農地開発、農地保全を行うための農地の有するべき基本条件を学ぶ。農業生産と農地保全の必須事項を学び、良好な圃場の備えるべき条件を理解すべき知識と実践方法を学ぶ。専門教育のカリキュラムの中での本科目の位置付けは、生産技術環境系科目となっている。本科目は実務経験のある教員による授業科目である。担当教員は、民間会社、青年海外協力隊において圃場整備のおける実務経験があり、授業では、圃場整備事業の一例として講義を行う。
概要:前半では、水田の灌漑、浸透、排水、水田の圃場整備について学習する。後半では、畑地における灌漑排水、農地保全と防災(水食、風食、地滑り)、農地および農村の物質循環、農地の多面的機能、乾燥地、開発地域への応用について学習を進めてゆく。本科目の習得により生態系保全を考慮した農業生産にかかわる知識に展開できる。

到達基準
水田及び畑地を対象とした土壌、水移動の基本的特性、灌漑排水、圃場整備に関する基礎的知見を習得し,それについて説明できる。
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
(農学部の場合)本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
【新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のグーグルクラスルームクラス コードxstizbsでご確認ください。】

授業内容
講義 1:クラスオリエンテーション、自己紹介、授業の目的、内容、日程、農地環境工学のはじめに。
講義 2:“水田とは“・・・稲作体系、水田の構造、水田の土壌
講義 3:”水田の水の動き1”・・・水田の灌漑、
講義 4:”水田の水の動き2”・・・水田の浸透
講義 5: ”水田の水の動き3”・・・水田の排水
講義 6: “水田を作る“ ・・・地耐力,水田の汎用性
講義 7:水田の圃場整備I: 農地システム
講義 8:水田の圃場整備II:ケニア,ビクトリア湖開発公社での水田造成
講義 9:”畑地の水の動き”・・・畑地の潅漑、排水:畑地の構造と土壌
講義 10:”畑地の水の動き”・・・畑地の排水:
講義 11:“畑地を守る“・・・農地保全とは何か、水食、風食、地すべり
講義 12:“農村の環境を守る1“・・・農地および農村の物質循環
講義 13:“農村の環境を守る2“・・・農業の多面的機能
講義 14:農地工学の応用・・・乾燥地、開発地域の農地環境工学
講義 15:まとめ/期末試験

履修条件・関連項目
農地を整備する技術は,多くの専門的な知識が組み合わされて発揮される.そのため土壌学、作物栽培学、水文学、農業気象学、農作業学、農業経済学など総合的な理解が望ましいが,興味を持って履修することが第一条件.土壌物理学の履修が重要.環境影響評価や生態系を配慮した農地整備・管理・農地保全の基本も学ぶ.本学の標準時間数に準ずる予習・復習(宿題を含む)を要し、下記教科書を中心に予習・復習・宿題を行う。
テキスト・教科書
農地環境工学 第2版 塩沢昌・山路永司・吉田修一郎 編 A5判・312頁(2016)文永堂出版
参考書
土壌物理学(土中の水・熱・ガス・化学物質移動の基礎と応用)ウィリアム・ジュリー+ロバート・ホートン著 取出伸夫 監訳 井上光弘+長裕幸+西村拓+諸泉利嗣+渡邊晋生 訳
成績評価の方法
宿題 (50%),期末試験 (50%) 学習到達基準の達成状況は、授業を行った内容を理解し、説明できることが評価のポイントとなり、宿題および期末試験により評価される。
教員から一言
農地工学の授業から、将来の農業に役立つ知識、アイデア等を学んでいただきたいです。楽しい授業にしましょう。
キーワード
水田、畑地、圃場整備、土壌物理、水収支、環境モニタリング、環境リスク評価
オフィスアワー
金曜日 10:15-11:30 新2号館、2N306にて
備考1
備考2
参照ホームページ
URL: http://www.tuat.ac.jp/~pochi/
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/18 10:32:59