科目名[英文名] | |||||
森林政策学 [Forest Policy] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 1 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 3~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 01rn3077 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
平原 俊 [HIRAHARA Suguru] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
《目的》 森林は木材生産だけでなく、生物多様性保全、土砂災害防止、気候変動緩和などさまざまな機能を有しています。これらの機能によって人間が享受することができる便益(≒生態系サービス)は、森林に対する管理・保全・利用のあり方によって増減します。そのため、森林の有する多面的機能を社会的な期待に応じて十分に発揮させていくためには、政策を通してそれらを制御・誘導していくことが不可欠となります。 政策とは、方向性(目的・目標)を示したうえで、それに向けて具体的な方策を講ずることを指します。この授業では、歴史的に見て日本の森林政策がどのような方向性・方策をとってきたのかを学んだうえで、現代的な森林政策の論点について理解を深めます。そして、森林の管理・保全・利用に対する自分なりの考えを持てるようになることを目的とします。 《授業の進め方》 基本的には講義形式で進行しますが、毎回の授業で提示する質問に対して回答を作成していただきます。回答内容は匿名化したうえで授業中に紹介することがあります。教員・履修者の双方向のコミュニケーションを通じて授業内容の理解を深めることを目指します。 |
到達基準 |
・日本の森林政策の特徴を理解し、説明することができる。 ・主要な森林政策について、概要を理解し、その問題点や評価すべき点について、自分の考えを持つことができる。 ※なお、ディプロマ・ポリシー上の観点については、本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
第1回:ガイダンス、森林政策に関する基礎知識 第2回:日本の森林政策①(明治維新〜戦前) 第3回:日本の森林政策②(林政統一、戦後の国有林) 第4回:日本の森林政策③(森林法、民有林) 第5回:森林と自然保護・レクリエーション①(自然保護運動) 第6回:森林と自然保護・レクリエーション②(自然公園) 第7回:森林と自然保護・レクリエーション③(森林サービス産業) 第8回:森林管理の担い手(森林組合、自伐型林業、NPO等)、まとめ |
履修条件・関連項目 |
履修案内を参照のうえ本学の標準時間数に準じて予習・復習を行い、授業内容について理解を深めてください。なお、本科目は地域生態システム学科のパッケージ科目・推奨科目となっていますが、プログラムを問わず関心のある学生の履修を歓迎します。 |
テキスト・教科書 |
教員から資料を配布します。 |
参考書 |
予習・復習用の教材として、以下の書籍をお勧めします。 ・半田良一編『林政学』文永堂出版,1990年 ・遠藤日雄編『改訂 現代森林政策学』日本林業調査会,2012年 |
成績評価の方法 |
①毎回行う質問に対する回答内容(30%)、および、②レポート(70%)で成績評価を行います。 ※①については正否ではなく取り組み姿勢を評価します。 ※出席回数が7割に満たない場合は②の評価対象外とします。特定事由による欠席については履修案内を確認のうえご相談ください。 |
教員から一言 |
森林に対して自然科学的な視点だけではなく社会科学的な視点も持っていただくと、調査や課外活動、余暇で訪れる森林や公園の見え方が変わって面白いと思います。 |
キーワード |
森林・林業基本法、森林法、入会林野、国有林、自然公園 |
オフィスアワー |
事前にメールでご連絡ください。 |
備考1 |
講義に関する連絡はGoogle Classroomを通じて行いますので必ずご確認ください。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/09/14 17:33:29 |