科目名[英文名]
共生社会思想   [Theory of Symbiotics Society]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01rn3081
責任教員 [ローマ字表記]
布施 元, 澤 佳成   [FUSE Motoi, SAWA Yoshinari]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
20世紀後半、経済が高度成長するなかで発生した公害などの環境問題は、いまや地球全体のエコロジー危機が懸念されるほどにまで拡大し深刻化している。そうしたなかで、経済やそれを構成要素とする人間社会と自然環境とを一体的・総合的に捉えようとする多様な試みが世界的に広がりはじめ、そのような理念と実践として、人間と自然が共生する社会のあり方が提起され議論されてきた。この授業では、こうした状況に焦点を当てながら、環境調和的で自然共生的な社会の可能性について考える。
※本授業は、地域生態システム学科専門科目に含まれます。
到達基準
① 環境問題をめぐる現代的な状況や環境問題が発生してきた歴史的な経緯および背景を理解することができ、② 環境問題の克服へ向けて、環境と調和し自然と共生する人間の営みについて多元的・多角的に考察し分析することができ、③ 自然と社会と経済が連関するなかで生じている諸問題や諸課題、また模索されている解決策について、自律的かつ協調的に思考し判断することができるようになる。
※本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
・本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第1 回 オリエンテーション
第2 回 公害と環境正義
第3 回 持続可能性
第4 回 エコロジカル・フットプリント
第5 回 自然保護とコモンズ ①
第6 回 自然保護とコモンズ ②
第7 回 フェア・トレード
第8 回 エコロジーとフォーディズム
定期試験
履修条件・関連項目
※本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。
テキスト・教科書
とくにありません。
参考書
加藤尚武編『〔新版〕環境と倫理――自然と人間の共生を求めて』(有斐閣、2005年)
矢口芳生監修『共生社会I――共生社会とは何か』(農林統計出版、2016)
尾関周二『多元的共生社会が未来を開く』(農林統計出版、2015)
川本隆史『共生から』(岩波書店、2008)
尾関周二・武田一博・亀山純生『環境思想キーワード』(青木書店、2005)
成績評価の方法
以下の評価基準に基づき総合的に評価し、60%以上を合格とします。
①毎回の授業の課題(72%) ②期末レポート(28%)
教員から一言
「共生」は、日本発の重要で切実な日常語であり、どんな学問にも関連をもつ学際的な学術語であり、みなさんが生きつつある21世紀にふさわしいキー概念です。
キーワード
共生、環境、自然、社会、生命、人間
オフィスアワー
授業後
備考1
履修人数が少ない場合は、参考文献に基づいて輪読による演習形式を採用することもあります。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/11 15:40:17