科目名[英文名]
山地保全・砂防計画学実習   [Practice on Montain Conservation and Erosion Control Planning]
区分   選択必修   単位数 1.5 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 01rn3095
責任教員 [ローマ字表記]
白木 克繁, 五味 高志   [SHIRAKI Katsushige, GOMI Takashi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 山地保全、森林水文気象学、土砂動態の基礎的内容に関連する地形判読と水文量計算演習および治山・砂防計画に関連する斜面安定解析、重力式ダム設計手法の習得を目標とする。地形判読では地形図を用いて流域界の設定、接峰面図の作成など地形解析を中心に行う。水文量計算では確率雨量や最大洪水流量の算定、重力式ダムの設計方法を習得する。また、コンピューターを用いた土砂動態シミュレーションやそれを用いた砂防ダムの効果検証などを行う。
到達基準
基本的な地形解析手法、流出解析、流域土砂管理、重力式ダム設計、コンピューターシュミレーションに係わる一連の手法を理解し、これらの手法を用いた応用的な課題にも対応できるようになる。

ディプロマ・ポリシー上の観点については、本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
・第1課題 地形計測
① 峰面図の作成(5万分の1地形図)
② 傾斜分布図の作成(寺田法・2万5千分の1地形図)
③ 水系分布図の作成(2万5千分の1地形図)
・第2課題 年最大日雨量の生起確率の解析
① 雨量データの確率紙へのプロット
② 分布関数式による推定
・第3課題 面積雨量の推定
① ティーセン法、等雨量線法
・第4課題 確率日雨量よりハイエトグラフを推定 
① ハイエトグラフの推定
② 損失雨量を除いて有効雨量ハイエトグラフを推定
・第5課題 ハイエトグラフよりハイドログロフの推定
① 位図法によるハイドログラフの推定
② 合理式によるピーク流量の推定
・第6課題 現地実習(FM草木)
① 河床縦横断測量
② 資料整理
③ 作図
・第7課題 FM草木の流域土砂管理計画の立案
① 流域の土砂生産量の算出
② 効果的な設置計画と流域の土砂管理
・第8課題  重力式コンクリートダムの設計
① 安定計算
② 施設設計図の作成
・第9課題 KANAKOを用いた土石流流動計算
① 3次元土砂移動モデルの活用
② 土石流対策の施設設計と配置
③ スリットダムの効果の検証

実習日程計画2020年

4月14日  第1課題 地形計測 (白木1)
4月21日  第1課題 地形計測 (白木2)
4月28日   第2課題 年最大日雨量の生起確率の解析(白木3)
5月12日  第3課題 面積雨量の推定(白木4)
5 月26〜28日 第6課題 FM草木での実習と現地見学(白木・五味)
6月2日  第6課題 FM草木実習とりまとめ(五味1)
6月9日 第4課題 確率日雨量よりハイエトグラフを推定(白木5)
6月13日(土) 第5課題 ハイエトグラフよりハイドログロフの推定(白木6)
6月16日    第6課題 砂防ダムの設置計画と堆積土砂量の算出(五味2)
6月23日  第7課題 流域土砂管理計画の立案(五味3)
6月30日  第7課題 流域土砂管理計画の立案(五味4)
7月7日  第8課題 重力式コンクリートダムの設計(五味5)
7月14日  第8課題 重力式コンクリートダムの設計(五味6)
7月21日  第9課題 土石流流動計算と砂防ダム配置計画(五味7)
履修条件・関連項目
山地保全学、砂防工学、水文学

授業履修については、予習・復習(授業外学習)を行ってください。
必要な学習時間は「本学の標準時間数」に準じます。
テキスト・教科書
必要に応じて資料を配布する。
参考書
東京農工大学農学部林学科編「森林・林業実務必携」(朝倉書店)
塚本良則・小橋澄治編「砂防工学」(朝倉書店)
成績評価の方法
課題の提出20%、課題の成果80%。 成績判定は、授業に出席していることを前提に、各課題の成果をAからCで採点します。
教員から一言
山地における砂防施設計画の実際を身につけます。課題は連続しているので、遅れずにこなすこと。
キーワード
水文地形解析, 砂防施設,砂防計画,流域管理計画, 施設の設計・配置,現地踏査
オフィスアワー
メールなどでアポイントメントをお願いします。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/31 15:45:12