科目名[英文名]
科学史   [History of Science]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 01sg3001
責任教員 [ローマ字表記]
中根 美知代, 吉田 央   [YOSHIDA Hiroshi]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
科学の歴史的な変遷を、それぞれの時代の社会・経済状況も含めて、多面的に概観する。今、自分たちが学んでいる科学とは、どのような学問なのかを考える機会を提供する講義で、理系の専門家として求められる教養のひとつを身に着けることを目的としている。
到達基準
(1)自然科学を、その歴史も含めた形で、包括的に捉える視点を持つことができる。
(2) それをもとに、現在の科学の在り方について、自分なりの考え方を持つことができる。
(3) 授業を通じて得られた新しい科学の像を、理系を専門としない人々に自分の言葉で表現することができる。
授業内容
1.科学史の基礎知識・科学の誕生 [(b) 第1章]
2.古代ギリシアの科学 [(a)(b) 第2章]
3.アレキサンドリアの科学 [(a) 第3章・(b)第5章]
4.中世ヨーロッパの科学 [(a) 第1章・(b) 第3・4章]
5. 16-17世紀:人体構造を見る目 [(a) 第5章].
6. 16-17世紀:近代的な宇宙像 [(a) 第3章・(b) 第5章]
7. 16-17世紀:魔術的自然観から機械的自然観へ[(a)第4章・(b)第6章]
8. 17世紀:近代的な力学の誕生 [(a) 第4章・(b) 第7-8章]
9. 17世紀:真空の発見 [(a) 第4章・(b)第7章]・原子論の復活
10. 17世紀:血液循環の発見[第5章]
11. 17-18世紀:科学者集団の形成[(a) 第6章]
12. 18世紀:近代化学の形成 [(a) 第4章・(b) 第9章]
13 19世紀:近代的な原子論の成立 [(b) 第9章]
14. 次の科学革命に向けて[(b) 第13章]
15.まとめと最終テスト

授業展開上の必要に応じて(Classroomから)受講生の意見を求めたり、(他の機能を使って)意見交換する。
(a) は教科書の、(b)は参考書(橋本)の参照ページである。
少なくとも1冊、科学史の成書を読むのが望ましい。
履修条件・関連項目
高校卒業程度の物理・化学・生物学の知識。履修していなくても、この機会に自習すればよい。
テキスト・教科書
(a) Principe 著『科学革命』(丸善全出版、2014)
Classroomにも、必要な教材を載せるので、必ず確認のこと。
参考書
(b) 橋本毅彦 著『<科学の発想>をたずねて』(左右社、2010) 
(c) Bynum 著 『若い読者のための科学史』(すばる舎 2020)
その他 授業中に紹介する。
成績評価の方法
講義中に出した課題 40点・期末テスト 60点
3年生向けの科目としては設置2年目で、データ数が乏しく、意味のある成績分布は提示できない
なお受講生の状況によっては、評価方法を変更する可能性がある。
教員から一言
自然は人間が作ったものではありませんが、自然科学は人間が作ったものです。ですから「自然科学という学問」の性質を考えることは、文系分野です。しかし理系の素養なしではできません。このことを意識して、新しいものの見方との出会いを楽しんでください。
キーワード
科学革命・パラダイム・コペルニクス的転換・近代科学
オフィスアワー
メールで受け付ける。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
語学学習科目
更新日付
2022/04/19 0:18:02