科目名[英文名]
現代倫理論   [Ethics]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 020013
責任教員 [ローマ字表記]
岩﨑 茜   [IWASAKI Akane]
所属 農学府 研究室   メールアドレス

概要
この授業では、倫理学の基本的なテーマについて、現代の社会で起こっている具体的な事例を交えて学びます。
私たちの多くが日常生活で直面する倫理的な問題について、学生が自ら柔軟に考え、倫理観を身につけることを目指す授業です。
授業ごとにコメントカードに記入してもらい、次回講義でいくつかのコメントを紹介し、受講生の様々な考えを共有する機会とします。
・本科目は、グローバル教養科目群の人文社会科学の科目として開講されます。
到達基準
(1)倫理学の基本的知識を身につけている。
(2)現代の様々な課題が持つ倫理的側面を理解している。
(3)上記を踏まえて、現代社会の倫理的な課題に対して、自らの視点で述べることができる。
・科目別目標:自主性・自律性、異文化理解、国際感覚、知の開拓能力、教養倫理 
授業内容
【第1回】オリエンテーション
【第2回】イントロ
 ・なぜ倫理なのか?―身近にある倫理の問い
 ・倫理学概説
【第3〜5回】生命倫理
 ・「人間」の境界
 ・人間の尊厳と自己決定論
 ・最先端の生命科学と倫理
【第6回】家族と性の倫理
【第7回】情報倫理
【第8〜10回】環境倫理
 ・世代間倫理
 ・自然の権利
 ・現代の環境問題と倫理的課題
【第11〜12回】 社会的公正
 ・貧困と倫理
 ・環境正義
【第13〜14回 民主主義と倫理
 ・合意形成と対話
 ・人間らしさ-共感と想像力
【第15回】総括
 期末試験
履修条件・関連項目
・授業時間の30時間に加え、配布資料や参考文献を活用して本学の標準時間数に準ずる予習および復習を行うこと。
テキスト・教科書
特になし
※講義はPower Pointのスライドを使用する。
参考書
授業中に適宜指示する。
成績評価の方法
・授業参加状況 60%:発言内容、議論への参加、コメントシートの記載内容を評価する
・筆記試験 40%:倫理の基本知識の理解と、現代の社会課題への応用力を問う
教員から一言
今の社会には答えがない課題がたくさんあります。たとえば、AIなどの新しい科学技術とどのようにつき合うべきなのか。あるいは、同性婚を認めるべきなのか。地球温暖化はどのように止めるのか。これらの課題を解決するためには、何をどうするべきなのか、何が正しいのかを判断する力が求められます。倫理学は「善/悪」や「〜べき」を扱う学問で、単に教養として学ぶものではなく、社会をよりよくしたり、自分がよりよく生きるための、役に立つ学問なのです。
現代が抱えるいくつかの具体的な課題を多方面から考えることを通して、倫理的な考え方を体験してみましょう。
キーワード
生命、医療、環境、社会的公正、メディア、民主主義、対話
オフィスアワー
連絡は以下のメールアドレスにお願いします。 iwasaki.akane@nies.go.jp
備考1
新型コロナウイルス感染の影響による授業スケジュール等の変更については、本科目のクラスルームでご確認ください。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/11 17:11:36