科目名[英文名] | |||||
現代宗教論 [Religion Stuides] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 020016 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
春近 敬 [HARUCHIKA Takashi] | |||||
所属 | 農学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
宗教は人類の歴史とともに生まれ、これまで全ての時代と地域に何らかの形で存在してきた。宗教とは個人の心の内面にとどまるものではなく、むしろ社会のあらゆる場面において現れ、影響を与えてきたものである。一方で、時代に伴う社会の変化が宗教のあり方に大きく作用してきた。 本科目は宗教学の方法論に基づき、現代社会と宗教をめぐる主要なテーマを取り上げ、それをもたらした歴史的経緯を踏まえつつ宗教に関する基本的知識と理解力を修得する。 本講では、授業の双方向性の観点から毎回リアクションペーパーの提出を求める。記述内容は次回以降の授業において議論の土台となるため、積極的に記入して授業に参加していく姿勢が望まれる。 本科目は、グローバル教養科目群の人文社会科学の科目として開講される。 Google Classroom クラスコード: urlf6er |
到達基準 |
(1)現代社会と宗教との関係について、基本的な知識を身につける。 (2)人々の文化や価値観と宗教との間で、相互に及ぼしてきた影響について理解する。 (3)自らと異なる宗教・文化・慣習に対して関心を持ち、誠実かつ主体的に接することができる。 主な目標(科目別目標一覧対応): 自主性・自律性○、異文化理解○、国際感覚○、知の開拓能力◎、教養倫理○、科学技術系学識○ 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。 URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
※全体を通じて、授業の進度および受講者の関心・理解度に応じて、回を跨いで内容の変更を行なうことがある。 I・イントロダクション 第 1 回 オリエンテーション (復習)ノートの確認と整理(宗教学的な視座について中心に)。 第 2 回 「宗教」とは何か (予習)もし「宗教とは何か」と問われたら、どう答えるか。自分なりに考えておく。 (復習)ノートの確認と整理(宗教の定義について中心に)。 II・宗教の時代的展開 第 3 回 近代化と宗教 (予習)次の語の意味について、辞書などで調べておく。「世俗化」「宗教改革」「プロテスタント/プロテスタンティズム」 (復習)ノートの確認と整理。 第 4 回 日本の神仏関係の変遷 (予習)次の語の意味について、辞書などで調べておく。「神仏習合」「神仏分離」 (復習)ノートの確認と整理。 第 5 回 仏教と近代 (予習)次の語の意味について、辞書などで調べておく。「仏教」「浄土」「親鸞」 (復習)ノートの確認と整理。 第 6 回 政教分離の歴史と現在①――フランスとアメリカの場合 (予習)近年、フランスで政教分離のあり方が問われたニュースについて調べておく。また、米国大使館アメリカンセンターJAPANのWebサイト https://americancenterjapan.com からアメリカ合衆国憲法・アメリカ合衆国憲法修正条項を閲覧し、同国の憲法および修正条項から宗教に関する条項を探しておく。 (復習)ノートの確認と整理。 第 7回 政教分離の歴史と現在②――日本の場合 (予習)e-Gov法令検索のWebサイト https://elaws.e-gov.go.jp から日本国憲法を閲覧し、政教分離に関係すると考えられる条項を探しておく。 (復習)ノートの確認と整理。 III・現代宗教の諸相 第 8 回 カルト (予習)次の語の意味について、辞書などで調べておく。「カルト」 (復習)ノートの確認と整理。 第 9 回 スピリチュアリティ (予習)自分の身の周りにある、特定の伝統や宗教教団に依らない宗教的な要素にはどのようなも のがあるか考え、メモを取っておく。 (復習)ノートの確認と整理。 第 10 回 聖地巡礼――お遍路からアニメの舞台探訪まで (予習)「聖地巡礼」という言葉からどのような印象を抱くか。自分なりに考えておく。 (復習)ノートの確認と整理(「私事化」の概念を中心に)。 IV・社会のグローバル化と宗教 第 11 回 イスラームと現代社会 (予習)イスラーム(イスラム教)のごく基本的な内容について、辞書などで調べておく。 (復習)ノートの確認と整理。 第 12 回 ファンダメンタリズム(原理主義) (予習)次の語の意味について、辞書などで調べておく。「ファンダメンタリズム」 (復習)ノートの確認と整理。 第 13 回 宗教ナショナリズム (予習)次の語の意味について、辞書などで調べておく。「ナショナリズム」 (復習)ノートの確認と整理。 第 14 回 現代世界における宗教 ※第13回までに取り上げた内容から、受講者の関心の高い分野についてさらに理解を深める。 (予習)これまでのノートを整理し、特に興味を抱いた点や疑問点を明らかにしておく。 (復習)ノートの確認と整理。 第 15 回 補足と総括 (予習)これまでのノートを整理し、講義の要点を自分の言葉で説明できるようにしておく。 |
履修条件・関連項目 |
2単位の科目としてグローバル教養科目群に含まれる。卒業要件には本科目群から8単位以上の修得が求められる。授業時間30時間に加え、上記および授業内で指定する内容に沿って本学の標準時間数に準じた予習・復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
授業中は特定のテキストは使用しない。適宜、プリントをPDFデータにて配布する。 ただし、レポート課題において、授業中に提示する参考書籍一覧から少なくとも1冊以上の使用を求める。書籍は新書からハードカバーまで様々であるが、本学図書館に所蔵がないものが多いため、各自で入手が必要となることをあらかじめ承知のこと。 |
参考書 |
必要に応じて、授業中に紹介する。また、一部の回でNHKオンデマンド(https://www.nhk-ondemand.jp)の動画を紹介することがある。必須ではないが、一時的にでも入会して視聴すると授業への理解を深めることができる。 |
成績評価の方法 |
理解度テスト(ほぼ毎回実施)45%、レポート30%、授業への参加姿勢(リアクションペーパー等)25% 上記を基準として、総合的に判断する。 理解度テスト・リアクションペーパー(RP)はGoogle Formsを使用する。 受講形態を問わず、理解度テスト・RPの期限内の提出をもって、その回を出席したものとして扱う。 レポートは参考文献の使用(最低1点。2点以上が望ましい)を必須とする。 |
教員から一言 |
皆さんは、「宗教」という言葉にどのような印象を抱くでしょうか。なかには、どこか近寄りがたいもの、自分には関係ないものと感じる人もいるかも知れません。しかし、私たちの関心の有無にかかわらず、現代の世界は宗教抜きに語ることはできません。自らを取り巻く様々な宗教的要素に対して知的な興味を持ち、あるいは注意を払いながら受講すると、より理解が深まることと思います。 |
キーワード |
宗教学、宗教社会学、宗教概念、近代化、世俗化 |
オフィスアワー |
授業終了後 |
備考1 |
Google Classroom クラスコード: urlf6er 第1回授業までに、具体的な授業実施要項をClassroomに掲示する。 その他、資料配布、課題提出、各種連絡はすべてClassroomで行なう。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/09/18 17:46:35 |