科目名[英文名] | |||||
経済学 [Economics] | |||||
区分 | 教養科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 020022 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
千年 篤, 草処 基, 丸 健 [CHITOSE Atsushi, KUSADOKORO Motoi, MARU Takeshi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本科目は、経済学基礎理論の習得を目的とする。 経済理論(近代経済学)はミクロ経済学(新古典派経済学)とマクロ経済学(ケインズの一般理論に由来)に大きく分類される。ミクロ経済学では、市場の資源配分機能とその背景にある個々の経済主体(消費者や生産者)の行動様式について考察する。ここで留意すべきは、市場は効率的な資源配分を実現するメカニズムであり、そこでは価格が重要なシグナルとして機能している点にある。これが、ミクロ経済理論が一般に 価格理論とも呼ばれている理由である。 一方、マクロ経済学では、GDP、失業率、利子率、為替レートなどの集計的経済変数の動向やそれら変 数間の関係および背景にある諸要因について分析する。また財政政策や金融政策に関する分析もマクロ経済学の重要なテーマである。 本授業では、まず、経済学な考え方を概説したうえで、現在私たちが直面している経済現象のいくつかを具体例として示しながら、本題であるマクロ経済学とミクロ経済学の諸理論について説明していく。なお、本授業は、経済学的思考をより反映しているミクロ経済学に重きをおく。特に、市場が機能する背景にある経済主体(消費者、生産者)の 行動の定式化および市場の失敗と限界について注目する。 本科目は、実務経験のある教員による科目である。担当教員は農業・水資源開発コンサルタント業務に携わった経験があり、授業では適宜、実社会での実例を取り上げ解説する。 |
到達基準 |
経済学的考え方及び経済学基礎理論を理解し、それらを経済諸問題の考察に応用できる。 主な目標(科目別目標一覧対応): 自主性・自律性○、異文化理解○、国際感覚○、知の開拓能力◎、教養倫理○、科学技術系学識○ |
授業内容 |
授業内容については、本科目のGoogle Classroom(クラスコード:457leww)でもご確認ください。 第1回 ガイダンス,経済学的な考え方とは? ―合理的行動仮説 マクロ経済学とミクロ経済学 第2回 基礎マクロ経済学:経済システム,国民経済のしくみ, 国民所得,45度線分析,有効需要,乗数効果 第3回 効率的資源配分―市場の機能: 需要と供給,市場均衡 第4回 消費者理論① 効用,限界効用,予算制約,相対価格, 選択(機会)集合,選好,無差別曲線,限界代替率 第5回 消費者理論② 最適消費計画,所得・価格変化に伴う最適消費量の変化 第6回 生産者理論①:利潤最大化,技術,生産関数,規模に関する収穫 第7回 生産者理論②:等量曲線,技術的限界代替率,利潤最大化問題(1/2) 第8回 生産者理論③:利潤最大化問題(2/2),最適生産要素組み合わせ 第9回 消費者余剰、生産者余剰、社会的総余剰、市場の効率性 第10回 市場の失敗、公共財 第11回 独占、寡占 第12回 外部性とピグー税、外部性の内部化、コースの定理 第13回 租税の効率性と公平性、消費税の市場への影響 第14回 個別消費税と一般消費税の効率性・公平性、社会保障と資源分配 第15回 総括 【定期試験】 |
履修条件・関連項目 |
初歩的な微分の知識。 授業のほか、配布資料やその他参考書を用いて本学の標準時間数に準ずる予習復習を行なうこと。 |
テキスト・教科書 |
特定の教科書は使用しない。資料はGoogle Classroomにアップします。 |
参考書 |
伊藤元重(2001)『入門経済学』(第2版)日本評論社. 宇沢弘文 (1978) 『経済学とはなにか』岩波書店. 神取道宏(2014)『ミクロ経済学の力』日本評論社. ロバート・J.バロー(1997)『経済学の正しい使用法-政府は経済に手を出すな』(仁平訳) 日本経 済新聞社. J.R.ヒックス(1995)『経済史の理論』(新保博/渡辺文夫訳)講談社学術文庫. ロジャー・ミラー、ダニエル・ベンジャミン、ダグラス・ノース(1995)『経済学で現代社会を読む』(赤羽訳)日本経済新聞社. |
成績評価の方法 |
授業参加度/小テスト(20〜30%)、定期試験(70〜80%)の比重で総合評価する。 課題では価格理論の考え方と応用力、定期試験では経済学基礎理論に関する理解を評価する。 |
教員から一言 |
簡単な経済モデルを用いるだけで、青果物価格高騰の要因や少子高齢化問題などの経済に及ぼす影響などをかなり的を射て理解することができるようになります。 本科目は、多くの履修生にとっておそらく経済学を学習するはじめての機会あり、また最後の機会でもあると思われますが、受講を通して、経済のおおよそのしくみと、経済学的思考は日常での意思決定にとっても有用であるということを、その限界とともに理解してもらえれば、と期待しています。 |
キーワード |
ミクロ経済学、マクロ経済学、合理的行動、市場、価格、効率、外部性 |
オフィスアワー |
授業終了直後またはEメールによる要望に沿って適宜に設ける |
備考1 |
Google Classroom クラスコード: 457leww 授業スケジュール等の変更についてはクラスルームでご確認ください。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/10/03 17:15:15 |