科目名[英文名]
国際平和論   [International Peace and Relation Studies]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 020200
責任教員 [ローマ字表記]
渡邊 司   [WATANABE Tsukasa]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要

《概要》
 現代という時代にあって、様々な地球的諸問題が提起されている。今年度は以下の三つのテーマについて検討を行う。第一に、核兵器禁止条約の時代に入り、核・平和問題の意義がより一層問われている。ここでは核軍縮の歴史をたどり、核廃絶への道標を明らかにする。第二に、国際的安全保障全体に影響を及ぼす「日米同盟」の問題を取り上げる。日米安全保障条約および地位協定の現在と米軍基地の問題を問う。第三に、《気候変動と平和》というテーマを扱う。気候変動や地球温暖化の問題の緊急性を認識し、その原因と解決のための手段を考える。
Google Classroomのクラスコード「2kvf3zo」
到達基準

 
今日の他の地球的諸問題群、例えば、Covid-19 パンデミックや《南の世界》の貧困と不平等 、移民・難民問題、人と自然との共生の問題などと併せて、上記の三つのテーマを日常生活において自分自身の問題として考え行動するための、平和意識を育んでいくことを目的とする。
授業内容
《授業内容》
1 イントロダクション―共存型世界の平和的創造のために―
 Introduction-The possibility to create the new peaceful coexistence world.
2  核兵器問題とはなにか
 Presentation to the problems of nuclear weapons
3 《地球立憲主義》の提唱
The proposal of 《 Global Constitutionalism 》 
4 核兵器禁止条約への道―地球の生き残り
The road to nuclear weapons prohibition treaty -Securing Our Survival(SOS)
5 核兵器禁止条約の意義と内容
The significance and contents of nuclear weapons prohibition treaty
6 核廃絶への分岐点―恒久世界平和のために
The fork to the abolition of nuclear weapons- For a permanent peace in the world
7 「日米同盟」と何か
 What is “Japan-U.S. alliance”?
8 日米安保体制の成立
 The creation of Japan-U.S. Security regime
9 日米安保体制の展開
The evolution of Japan-U.S. Security regime
10 日米地位協定と基地問題
Japan-U.S. Status Agreement and the problems of American bases in Japan
11 今なぜ《気候変動と平和》なのか―〈平和〉概念の拡張
Now why is 《 Climate Change and Peace》? ? Expansion of conception
12 気候変動問題のアクチュアリティ
Acutuality of the Climate Change’s problems
13 《脱成長》と気候変動―セルジュ・ラトゥーシュの思想圏
 ≪la decroissance≫ and Climate Changes-Ideas sphere of Serge Latouche
14 Covid-19と脱資本主義運動― D.ハーヴェイの提言
Covid-19 and Post- Capitalism movements ? the proposal of David Harvey
15 資本主義と気候変動―グリーン・ニューディールの可能性
Capitalism and Climate Change ? the possibility of Green New Deal
履修条件・関連項目
本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書

なし。
参考書


・川崎哲『核兵器 禁止から廃絶へ』(岩波ブックレットNo.1055)
・核兵器禁止条約(外務省訳、ウェブサイトからダウンロード可能)
・吉次公介『日米安保体制史』(岩波新書)
・山本章子『日米地位協定―在日米軍と「同盟」の70年』(中公新書)
・『現代思想3 特集 気候変動』(2020 vol.48-5)
・ナオミ・クライン『地球が燃えている』(大月書店)
・セルジュ・ラトゥーシュ『脱成長』(文庫クセジュ、白水社)
・明日香壽川『グリーン・ニューディール』(岩波新書)
成績評価の方法
レポートの提出による(100%)


教員から一言
授業に出席し、質疑応答に参加すること。
キーワード
国際平和、戦争・紛争と平和的解決、核廃絶
オフィスアワー
授業直後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/07 22:22:06