科目名[英文名] | |||||
無機化学Ⅰ [Inorganic Chemistry Ⅰ] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 1~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 021309 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
野間 竜男 [NOMA Tatsuo] | |||||
所属 | グローバル教育院 | 研究室 | 13-508 | メールアドレス |
概要 |
Google Classroom CODE: 5l263fd 「左から2 つ目は小文字のL」 (出欠・資料配布・演習提出・その他連絡はすべてClassroom経由で行う。) 化学は物質を研究対象とし、その性質と変化を究める学問である。物質の持つ様々な性質は、構成原子の特性に依存し、物質の変化は原子の離合集散に由来する。本講義では、原子の構造(特に、原子内の電子の数・エネルギー・分布)とその原子番号による周期的な変化を理解するとともに、原子の組合せに応じて多様な化学結合が生じ、これが物質の構造・性質と密接に関係していることを、代表的な無機単体・化合物を例にとり学ぶ。 本科目は1年次開講の専門基礎科目として位置づけられている。 |
到達基準 |
原子と分子について、軌道概念に基づいてその構造を説明できる。 イオン性固体や配位化合物など、その立体構造を理解する。 酸・塩基を含めた溶液中での反応について、溶媒の影響や溶質としての各イオン種の役割を無機化学的な観点から説明できる。 履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
(多少変更する場合もある) 第1回 ガイダンス、「テキスト第1章」Bohr模型 第2回〜第6回 「テキスト第1章」と「テキスト第2章」 原子構造:量子化、原子軌道 周期律:電子配置と原子・イオンの性質 分子構造:局在化結合近似、分子軌道論の基礎 第7回 「テキスト第3章」 イオン性固体:結晶格子、格子エネルギー、イオン球の充填 第8回「テキスト第6章」 分子・結晶の対称性:対称操作、対称要素、対称性の応用 第9回〜第11回 「テキスト第4章」と「テキスト第5章」 酸・塩基:分類と強度 溶媒:分類とその性質 酸化還元:電位、安定性 第12回〜第13回 「テキスト第7章」(と「テキスト第20章」) 配位化学の基礎:構造、反応性と安定度 第14回 無機化学の応用:工業材料としての無機物質 第15回 イオン性固体、対称性、配位化学、酸・塩基等のまとめ 期末試験 |
履修条件・関連項目 |
2年次の無機化学IIおよびIIIの履修に不可欠な授業内容である。 授業時間30時間に加え、上記の内容を含めた予習復習を本学の標準時間数に準じて行うこと。 |
テキスト・教科書 |
テキスト 「シュライバー・アトキンス 無機化学(第6版)上・下」東京化学同人 必要に応じてプリントを配布する場合もある。 |
参考書 |
「アトキンス 物理化学」東京化学同人 「コットン・ウィルキンソン・ガウス 基礎無機化学(第 3 版)」 培風館 |
成績評価の方法 |
おおよそ、毎回の演習/宿題:60%、期末試験:40% |
教員から一言 |
現在の化学は「暗記の学問」ではなく、量子論を背景として構築・体系化された学問である。この認識のもとに、無機化学だけでなく、原子、分子やイオンひとつひとつの個性を論ずる化学系諸科目に不可欠な、基本的概念と原理を身につけることを目標とする。 講義における受講生諸君の理解度や試験・演習・宿題の結果によっては、各事項の説明を繰り返すことがあるため、【授業内容】に記載した通りにできないときもある。その際には理解度を上げるため、スケジュールを柔軟に変更する。 |
キーワード |
原子構造、周期律、分子構造、無機固体、対称性、酸・塩基、錯体 |
オフィスアワー |
毎週月曜日12:00-13:00 |
備考1 |
スケジュールは開講形態の都合、または進度により変更する場合がある。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/09/21 10:22:40 |