科目名[英文名]
生物学基礎   [Basic Biology]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 021405
責任教員 [ローマ字表記]
寺田 昭彦   [TERADA Akihiko]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
生物学とは「生命の科学的研究」であり、様々な生物(微生物から人間まで)をよりよく理解するための学問です。「生物とは何か?」「生きていることはどういうことか?」という基本的な疑問に対して、答えを見出すことができます。本講義では高等学校で学んだ「生物」の基礎的項目を説明しつつ、その意義や現象の奥にあるメカニズムについて教えていきたいと思います。また、授業範囲に関する先端のバイオテクノロジーとヒトとの関わりならびに社会とのつながりについても並行して説明していきたいと思います。
到達基準
●生物の定義を理解できる。
●生物の種類を分類できる。
●生物はどのようにして遺伝情報を保持しているかを理解できる。
●生物はどのような化学物質により成り立っているかを理解できる。
●生物はどのようにエネルギーを獲得しているか理解できる。
●生物は外敵に対してどのように応答するかを理解できる。
授業内容
本講義は13回の授業と中間試験・期末試験を含めた15回を予定しています。試験の日程や講義の変更に関しては授業中に説明します。なお、理解度を図るために授業の最後に簡単なクイズを実施し、提出してもらいます。

第1回  ガイダンス-生命の起源・進化-
第2回  生物の分類
第3回 細胞の構造と機能
第4回 細胞の構造と含有する分子-水・アミノ酸・タンパク質・核酸
第5回 遺伝と遺伝子
第6回 DNAの複製と細胞の増殖-DNA複製の仕組み-
第7回 遺伝情報からタンパク質合成へ-遺伝子発現-
第8回 ここまでのまとめ(第1回-7回の講義内容)
中間試験
第9回 生殖と発生・分化
第10回 生命現象に関連する化学反応-酵素・エネルギーの獲得手法-
第11回 生命現象に関連する化学反応-中央代謝系
第12回 動物の器官
第13回 微生物-細菌・ウイルスの侵入-
第14回 防御機構・免疫
第15回 総括(第8回-14回の講義内容)
期末テスト

授業の進め方に関して:
黒板を主に利用します。生物学では生体物質の構造式や模式図が多く扱われますから、その説明はプロジェクターを用います。プロジェクターに投影する図等は、プリントにてお渡しします。黒板に書いた内容とプリントが最終的に生物学の入門となる教科書、もしくは、今後化学工学を用いてバイオプロセスを開発・研究する皆さんが最低限知っておくべき知識を網羅できることを目指します。授業の進度が早くなること、学生にとって受動的になりかねないこと(そして眠くなる)を考え、パワーポイント中心による授業は行わない予定です。授業の最初に、講義の目的を述べ、その目的が最終的に達成できるように講義を進めていきます。残りの10分で確認のためのクイズを出す予定です。クイズは原則として授業で学んだ内容を出題します(クイズの回答は評価点の対象となります)。なお、欠席を4回以上してしまうと、単位を与えることができません。
授業の資料に関しては講義後Google classroom上にアップデートしていきます。
履修条件・関連項目
特にありません
テキスト・教科書
テキスト・教科書は特に指定しません。
参考書
参考書として以下の教科書をお薦めします。授業で使う一部の図はこれらの教科書から引用します。ただし、どのテキストも皆さんの生物に対する知識を深めるのに役に立つと思います。
・「コア講義 生物学」 田村隆明 著  裳華房 まとまった入門書
・「ケイン 生物学」 石川統 監訳 東京化学同人 生物学を深く網羅的に学びたい方
・「エッセンシャル細胞生物学」 中村桂子 監訳 南江堂 細胞をさらに深く学びたい方
・「細胞の分子生物学第5版」 Albertsら Newton Press 分子生物学を本格的に学びたい方
成績評価の方法
主に、毎回の授業で行われるクイズ、中間試験及び最終試験の結果により成績を評価します。配分はクイズ(10 %)、テスト(もしくはレポート)90%(前期/後期45/45%)とします。繰り返しになりますが、欠席4回以上の場合、単位を与えることができません。
教員から一言
生物と聞いただけで拒否反応が出る学生さんがいますが、できる限り図や日常に関する話を交えて生物学の面白さがわかるような授業を展開したいと思います。また、他の学生の迷惑になるため、私語は謹んで下さい。
キーワード
オフィスアワー
質問・要望等は授業後に受け付けます。その他の時間の場合は、メールにてアポイントを取ってください。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/02/01 11:05:48