科目名[英文名]
地学   [Geology]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 021933
責任教員 [ローマ字表記]
渡部 真人   [WATABE Mahito]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
[目的] 地球科学は、現在の環境問題の理解のための基礎的な知識です。本講義の目標は、地球の起源、構成物質、プレートテクトニクス(大陸移動)、生物進化と環境変遷との関係についての理解です。

[概要] 「地学」は、天文学から地球科学、生物進化(古生物学)、環境学、自然災害などにわたる広い範囲を含む。これらについて概説を行い、地学事象の相互の関係性について解説する。授業は、宇宙の起源、地球の起源(46億年前)から現在に至る地球史の時間的な流れに沿って、最新の研究成果も紹介しつつ行われる。講義では、動画など各種メディアを利用する。地球や天文事象についての相互関連性を理解し、それに基づいて環境変動問題など今日の課題について正しい認識を持つことを期待する。

クラスコード:
2et5zzd
到達基準
(1)惑星地球の起源と構造、および今日までの地史変遷について理解する。
(2)地球上での生物進化と環境変動の関連性について理解する。
(3)地球における環境変動について正しい認識を持ち、地球の将来について考察する能力を持つ。
授業内容
第1回 授業オリエンテーション- 授業内容、計画、成績評価方法について説明- 地球科学研究の例:モンゴル国ゴビ砂漠における恐竜化石調査・研究
第2回 宇宙の誕生と太陽系の起源:元素の生成と原始惑星系円盤
第3回 地球の起源:惑星としての地球の起源とその特異性、原始地球の環境変化
第4回 地球の構造:惑星地球の内部構造(核、マントル、地殻)、大気と海洋の構造と機能
第5回 地球の構成物質:地球を構成する鉱物および岩石の成因と分類
第6回 大陸移動プレートテクトニクス:海洋底拡大・マントル対流・そのメカニズムと重要性
第7回 地球の変動と地質災害:地震、火山活動と人間
第8回 地球年代:地学事象の発生年代を探るための手法、絶対年代と相対年代の手法
第9回 中間試験とそれまでの授業のまとめ、今後の予定の説明
第10回 地球表面での環境変動と災害:地形の変化、風化・侵食・運搬・堆積作用と、それが人間生活に及ぼす影響
第11回 生命の進化:生命の起源と初期進化、生物による地球環境の改変プロセス
第12回 生命の進化2:生物の多様性の進化と大量絶滅事件
第13回 日本列島のなりたち:日本列島の形成史とアジア大陸における位置と特異性
第14回 地球の環境変動と未来:授業のまとめとフリーディスカッション
第15回 期末試験と試験内容解説
履修条件・関連項目
配布する授業資料や、指示した参考資料を使って、復習をおこなうこと。
テキスト・教科書
特に定めない。以前の授業で使用されていた教科書は、以下のものである。これは授業に役立つだろう。
「新しい高校地学の教科書―現代人のための高校理科」 (ブルーバックス) 新書, 講談社, 2006年, 1250円, ISBN 978-4-06-257510-2
生協で購入できます。
参考書
必要に応じて図書、資料、文献などを指示する。
成績評価の方法
1. 平常点=授業への積極性(毎回の出席や毎回の授業終了後の小テストへの回答を評価する):40%
2. 中間試験またはレポート(第9回に試験を実施、または、第6回に課題を提示し、第9回に提出締め切りとする):30%
前半の授業の内容についての理解度を確認し、結果を評価する。
3. 期末試験:30%
前半の授業の内容についての理解度を確認し、結果を評価する。
*注意
中間試験(またはレポート)と期末試験の両方に回答(提出)しなければなりません。
教員から一言
温暖化など自分たちを直接取り巻くの地球環境の理解のためには、地球についての知識=地球科学が不可欠です。身近な現象を例にとり、各種メディアを使って平易な言葉を使って授業を行います。自分の興味のある様々な学術分野の視点から地球を理解できます。
キーワード
地球の起源、プレートテクトニクス、地球環境変動、生物進化、自然災害、地下資源
オフィスアワー
各授業の終了後、教室で質問などに答えます。
備考1
この科目は、非常勤講師が担当します。非常勤講師の任用が確定したのちに本シラバスが修正された場合、修正されたシラバスが正式なシラバスとなります。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/09 13:29:29