科目名[英文名] | |||||
生命有機化学Ⅱ [Bioorganic Chemistry Ⅱ] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022157 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
長澤 和夫 [NAGASAWA Kazuo] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
クラスコード:5mcxcz4 <目的>生命有機化学IIでは、有機化合物の性質を担う官能基の性質とその反応性について学ぶ。官能基の性質は、様々な生体内での反応を理解する上での基本である。ライフサイエンス基礎科目として、本講義では、種々の生命現象を、有機化合物の性質の観点から理解できるようになることを目標とする。 <概要>有機化合物の官能基の中から、アルコール、エーテル、カルボン酸に関して、それらの性質と反応性について講義する。加えて、芳香族化合物について、芳香族性の観点から安定性と反応性について講義する。各回の授業において、その回の授業内容のポイントについてクイズ形式の課題を出す。返却される際のコメントとともに復習に役立ててほしい。本講義を通じて、反応を理解するための電子の矢印についてしっかり習得してほしい。 |
到達基準 |
1)アルコール、エーテル、カルボン酸の性質を理解し、その反応性について電子の矢印を用いて説明ができる。 2)芳香族性について説明ができ、その反応性について、電子の矢印を用いて説明ができる。 この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられている。 |
授業内容 |
第1回 アルコールの合成と構造1(教科書第10章) アルコールの構造、性質、フェノールの性質について学ぶ。 第2回 アルコールの合成と構造2(教科書第10章) Grignard反応、カルボニル基の還元について学ぶ。 第3回 アルコールの反応1(教科書第11章) アルコールの酸化(生体での酸化)、還元について学ぶ。 第4回 アルコールの反応2(教科書第11章) アルコールのハロゲン化、脱水反応、エステル化、アルコキシドの反応について学ぶ。 第5回 エーテル、エポキシド1(教科書第14章) エーテルの性質、合成、反応について学ぶ。 第6回 エーテル、エポキシド2(教科書第14章) エポキシドの合成、反応について学ぶ。 第7回 芳香族化合物1(教科書第16章) 芳香族化合物の構造と性質、芳香族性(Huckel則)について学ぶ。 第8回 芳香族化合物2(教科書第16章) ヘテロ芳香族化合物について学ぶ。 第9回 芳香族化合物の反応1(教科書第17章) 芳香族求電子置換反応(ハロゲン化、ニトロ化、スルホン化等)について学ぶ。 第10回 芳香族化合物の反応2(教科書第17章) Friedel-Crafts反応、芳香族求核置換反応、生体内における芳香族化合物の反応について学ぶ。 第11回 カルボン酸1(教科書第20章) カルボン酸の性質、合成について学ぶ。 第12回 カルボン酸2(教科書第20章) カルボン酸の反応(Fischerのエステル化、アミド合成、還元)について学ぶ。 第13回 カルボン酸誘導体1(教科書第21章) カルボン酸誘導体の種類(5種)、相互変換反応について学ぶ。 第14回 カルボン酸誘導体2(教科書第21章) カルボン酸誘導体類の反応(加水分解、還元、金属試薬との反応)について学ぶ。 第15回 期末テスト |
履修条件・関連項目 |
本講義は、化学系の専門基礎科目で、「化学基礎」、「生命有機化学I」に続くものである。また、専門科目の「メディシナルケミストリー」を履修するためには、この講義を履修していることが望まれる。 授業時間30時間に加え、毎回の授業で出されるクイズ形式の課題の復習をおこない、またテキストの章末問題等を解くことによって、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行なうこと。 |
テキスト・教科書 |
ウエイド有機化学 上・下(丸善出版) |
参考書 |
「ブルース有機化学上・下(化学同人)」「マクマリー有機化学上・下(東京化学同人)」など、その他にも講義中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法 |
オンライン教育における成績評価方法は、すべての出席を前提とし、双方向性 を利用した学習意欲、小テストおよび課題、オンラインテスト等を総合的に評価 し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単 位を付与します。評価の割合は以下の通りです。平常点20%、小テストおよび 課題30%およびオンラインテスト50%で評価します。総合評価により以下の 基準で単位を付与します。S: 90 点以上、A:80 点以上90 点未満、B:70 点以上 80 点未満、C:60 点以上70 点未満。 |
教員から一言 |
生命現象を分子レベルで理解するための基礎となる、重要な学問です。有機化学の反応や性質を理解する上で、電子の矢印に対する理解がとても重要です。提出された課題について、電子の矢印についてもコメントをつけて返却します。丁寧に復習して、理解に役立ててください。有機化学 |
キーワード |
有機化合物、官能基、アルコール、エーテル、カルボン酸、芳香族性、電子の矢印 |
オフィスアワー |
月曜 12-14時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/03/13 11:30:12 |