科目名[英文名]
植物工学・蛋白質工学   [Plant Engineering / Protein Engineering]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 022170
責任教員 [ローマ字表記]
山田 晃世   [YAMADA Akiyo]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
植物工学に関連する最先端の話題を選んで、その背景から将来展望に至るまでを講義する。具体的には、植物の構造、光合成に関する最新の知見を紹介する。また、植物ホルモン(オーキシン、サイトカイニン、エチレン、アブシジン酸等)の役割を紹介する。また、高等植物の環境ストレス耐性機構に関する最新の知見を紹介する。これらの内容を通して、遺伝子組換え植物の問題点と可能性について解説する。また、植物酵素を利用したタンパク質合成方法について解説する。
クラス コード 3mrzk3q
到達基準
植物はどのように進化して、現在に至ったかを理解する。また、これに関連して植物は生産する多様な二次代謝産物や植物ホルモンの役割を理解する。

この科目はディプロマポリシーの観点Bに対応つけられている。
授業内容
第1回 植物生理学概要等について(シロイヌナズナで得られた知見について)
第2、3回 植物細胞について。植物の構造の概観、細胞周期、原形質連絡等について解説する。
構、デンプンとショ糖の生合成について解説する。
第4回 2次代謝産物と植物防御機構について。代表的な2次代謝産物として知られているテルペン類、フェノール性化合物、含窒素化合物について解説する。
第5回 2次代謝産物の役割を含め、植物の病原菌に対する防御機構について解説する。
第6回 遺伝子組換えダイズのタンパク質工学
第7回 植物を使ったタンパク質生産
第8回 植物ホルモンその1、オーキシンについて。生合成と代謝、生理学的効果(細胞伸張、光屈性、重力屈性)について解説する。
第9回 植物ホルモンその2、ジベレリンについて。生合成と代謝、生理学的効果(成長制御機構)について解説する。
第10回 植物ホルモンその3、サイトカイニンについて。生合成と代謝、生理学的効果、細胞、分子レベルでのサイトカイニンの作用機構について解説する。
第11回 植物ホルモンその4、エチレンにいて。生合成と代謝、生理学的効果について解説する。
第12回 植物ホルモンその5、アブシジン酸について。生合成と代謝、生理学的効果(種子の成熟と抗ストレスシグナル)について解説する。
第13回 高等植物のストレス耐性機構その1(塩・乾燥ストレス耐性について)各種アンチポーター、適合溶質の合成系酵素、ストレス応答転写調節因子等、及び乾燥ストレス応答遺伝子に関する最新の知見を紹介する。
第14回 高等植物のストレス耐性機構その2(高温、低温、凍結耐性機構について)ヒートショックプロテイン等のシャペロンや、脂質構成成分の変化、コールドショックプロテイン、アンチフリーズプロテイン等の役割等について解説する。
第15回 植物細胞を用いたタンパク質生産、総括とテスト
履修条件・関連項目
生命工学科の学部授業「生命化学 I, II, III」および「分子細胞生物学」を履修しておくことが必要。
テキスト・教科書
以下の参考書などからまとめた プリント資料をもとに開講する。
参考書
「テイツ・ザイガー 植物生理学(第3版)」(培風館),「植物の環境応答」(秀潤社)
エッセンシャルタンパク質工学(講談社) タンパク質工学 = Protein Engineering / 老川典夫 [ほか](講談社)
成績評価の方法
小テスト等30%、期末試験70%で評価する。
教員から一言
講義を通して、遺伝子組換え植物の問題点と可能性について考えていただきたい。
キーワード
シロイヌナズナ,植物ホルモン,光合成,2次代謝,ストレス耐性、タンパク質工学
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/02/02 18:31:16