科目名[英文名] | |||||
メディシナルケミストリー [Medicinal Chemistry] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 1 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 022174 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
長澤 和夫, 広川 貴次 [NAGASAWA Kazuo, HIROKAWA Takatsugu] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本講義のクラスコード:ybut2dh <目的>メディシナルケミストリー では化学系専門科目として、現在使われている「くすり」の合成法に関する基礎、コンピュータを用いた「くすり」のデザイン、「くすり」の効く仕組みに関する基礎について、有機化合物の性質や生体物質との反応性の観点から理解できるようになることを目標とする。 <概要>「くすり」の合成や構造中に頻繁に用いられるカルボニル化合物(アルデヒド、ケトン)の性質と反応性について講義し、これらの反応を用いた「くすり」の合成方法について講義する。加えて、コンピュータを活用した「くすり」のデザインに関する最新の手法を紹介する。また生体高分子を構成する糖、アミノ酸について講義し、それらから構成されるたんぱく質、核酸について理解を深め、「くすり」の効く基礎的なメカニズについて講義する。各講義内容のポイントについてクイズ形式の課題を出す。返却される際のコメントとともに復習に役立ててほしい。本講義を通じて、反応を理解するための電子の矢印についてしっかり習得してほしい。 |
到達基準 |
1)カルボニル化合物の反応を用いた「くすり」の合成法が理解できる。 2)コンピュータを活用する「くすり」デザイン方法を理解する。 この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられている。 |
授業内容 |
第1回 カルボン酸(教科書第20章) カルボン酸の性質と合成について学ぶ。 第2回 カルボン酸誘導体1(教科書第21章) カルボン酸誘導体の性質と合成について学ぶ。 第3回 カルボン酸誘導体2(教科書第21章) カルボン酸誘導体の反応性について学ぶ。 第4回 カルボニル化合物の縮合とα置換1(教科書第22章) エノラートと、アルドール縮合反応について学ぶ。 第5回 カルボニル化合物の縮合とα置換2(教科書第22章) Claisen縮合、マロン酸エステル合成、について学ぶ。 第6回 カルボニル化合物の縮合とα置換3(教科書第22章) アセト酢酸エステル合成について学ぶ。 第7回 カルボニル化合物の縮合とα置換3(教科書第22章) カルボニル化合物の反応を活用した「くすり」の合成(有機合成)について学ぶ。 第8回 コンピュータを活用する「くすり」のデザイン1 インシリコ創薬におけるSBDD (Structure-Based Drug Design)について学ぶ。 第9回 コンピュータを活用する「くすり」のデザイン2 インシリコ創薬におけるSBDD (Structure-Based Drug Design)について学ぶ。 第10回 コンピュータを活用する「くすり」のデザイン3 インシリコ創薬におけるSBDD (Structure-Based Drug Design)について学ぶ。 第11回 コンピュータを活用する「くすり」のデザイン1 インシリコ創薬におけるLBDD (Ligand-Based Drug Design)について学ぶ。 第12回 コンピュータを活用する「くすり」のデザイン2 インシリコ創薬におけるLBDD (Ligand-Based Drug Design)について学ぶ。 第13回 コンピュータを活用する「くすり」のデザイン3 インシリコ創薬におけるLBDD (Ligand-Based Drug Design)について学ぶ。 第14回 コンピュータを活用する「くすり」の創製。実例について学ぶ。 第15回 第1回14回の内容に関するテスト |
履修条件・関連項目 |
本講義は、化学系の専門科目で、「化学基礎」、「生命有機化学I」、「生命有機化学II」に続くものである。これらの講義を履修していることが望まれる。 授業時間30時間に加え、毎回の課される課題により復習をおこない、またテキストの章末問題等を解くことによって、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行なうこと。 |
テキスト・教科書 |
ウエイド有機化学 下(丸善出版). |
参考書 |
「創薬化学:有機合成からのアプローチ(東京化学同人)」「創薬化学(東京化学同人)」など、その他にも講義中に適宜紹介する。 |
成績評価の方法 |
課題(30%)、試験(70%)の成績により評価を行う。 |
教員から一言 |
くすりがなぜ効くのか。その効くメカニズムを分子レベルで理解することは、新たな創薬の発見につながります。講義を通じて、創薬の醍醐味も学んでください。なお提出された課題は、コメントをつけて返却します。復習して講義の理解に役立ててください。 |
キーワード |
カルボニル化合物、有機合成、インシリコ創薬、アミノ酸、糖鎖、タンパク質、核酸 |
オフィスアワー |
木曜16-17時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/09/27 14:08:03 |