科目名[英文名] | |||||
生命工学実験Ⅱ [Experiment for Biotechnology and Life Science Ⅱ] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 4 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 022177 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
平田 美智子, 一川 尚広 [HIRATA Michiko, ICHIKAWA Takahiro] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
生命工学の研究に必要な実験技術の基礎を学ぶ。有機化学・物理化学実験II、分子生物学・生化学実験II、計算機実験の3つのテーマを行う。有機化学・物理化学では、天然物(シトロネラール)を出発原料とした種々の合成反応およびジペプチドの合成を行う。生物化学・分子生物学では、微生物の培養と顕微鏡観察、GFP(green fluorescence protein)を用いた遺伝子クローニングを行う。計算機実験では、インターネットを用いた分子情報データベースの利用、Python言語プログラムの作成と実行を行う。 クラスコード:tjndefe |
到達基準 |
生命工学関連分野の研究を行う上で必要な基礎技術を習得するとともに、分野融合させた実験を体験することでグローバルな視野を身につけること。また、本実験を通して、実験に対する心構えやノート、レポートの書き方など、研究を行う上で必要な基礎能力を身につけること。 |
授業内容 |
生物化学・分子生物学Ⅱ A. 微生物の培養と形態観察 目的:微生物の培養方法の基本操作を学び、顕微鏡で観察することによって微生物学の知識を得る。 I. 寒天培地上での生菌数の測定 II. 顕微鏡による微生物の形態観察 B. 外来遺伝子のクローニング 目的:遺伝子工学の基本操作である遺伝子クローニング技術を実習する。 I. GFP遺伝子の分離と精製 II. GFP遺伝子のクローニング III.直接PCR法によるGFP遺伝子のクローニングの確認および形質転換体の培養 IV.クローニングされた遺伝子の抽出 有機化学・物理化学Ⅱ 酸化、還元反応を用いた化合物合成 目的:1.天然物(シトロネラール)を出発原料に用いた種々の合成反応、およびジペプチドの合成を行い、有機合成実験における基本的な操作を習得する。 I. 実験概要の説明・安全講習・実験器具の確認など II. アルデヒドのアルコールへの還元反応 III. カルボニル化合物のエン反応(炭素-炭素結合形成反応) IV. カラムクロマトグラフィーを用いた精製操作・オレフィンの還元反応 V. メントールの単離と精製 VI. 混合酸無水物法によるジペプチドの合成 VII. ジペプチドの単離と精製 VIII. 出発原料および各生成物の赤外線吸収スペクトルを測定、ピークの帰属による反応の確認 計算機実験 目的:「コンピュータ基礎」で学んだ知識を応用する。 I. インターネットを利用して生命科学に関する情報を収集する II. Python言語プログラムの作成と実行 III. 数理計算 |
履修条件・関連項目 |
関連分野の授業知識がある事。 |
テキスト・教科書 |
生命工学実験テキスト II |
参考書 |
項目に応じて、必要時に指示する。 |
成績評価の方法 |
実験活動、実験ノート、レポート課題等による総合評価 |
教員から一言 |
生命工学の研究に必要な実験技術と理論体得を、実験操作を通して理解してもらいたい。また、実験の楽しさを理解してもらうために、各自積極的に実習操作へ望んでもらいたい。 |
キーワード |
生物化学,分子生物学,有機化学,物理化学,計算機実験 |
オフィスアワー |
適宜指定する。 |
備考1 |
有機化学・物理化学実験II、分子生物学・生化学実験II、計算機実験の3つのテーマをグループのローテーションにより実施する。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/09/26 16:47:33 |