科目名[英文名]
熱統計力学   [Thermodynamics and Statistical Mechanics]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 022254
責任教員 [ローマ字表記]
村山 能宏   [MURAYAMA Yoshihiro]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
生体機能や疾病の要因となる生体内化学反応,センサーの基盤となる半導体の制御,新規材料の合成等の基本原理は,いずれも熱力学,統計力学の考え方にある。本講義では,熱力学の歴史を振り返りながら,エントロピーの熱力学,統計力学的意味について考える。これらに基づき自由エネルギー及びボルツマン因子を導入し,水と油の分離や表面張力,代謝や毒性に関わる生体分子への分子吸着等を例に用いて,その有用性について議論する。

受講者は必ずクラスルームに登録して下さい。(クラスコードを更新しました。2022/3/31)
クラスコード:yc46n35
到達基準
1.熱力学,統計力学の考え方を理解できる。
2.熱力学,統計力学の基本的な考え方を用いて,物理現象や生命現象を理解し,説明できる。

履修案内のカリキュラムマップを参照して下さい。
授業内容
1.イントロ
2.力学と熱力学
3.熱機関と熱効率:状態変化とサイクル
4.究極の熱機関:熱力学第二法則とエントロピー
5.エントロピーの意味1:状態数と配置
6.エントロピーの意味2:最も確からしい配置
7.熱平衡状態1:温度とエントロピー
8.熱平衡状態2:平衡条件
9.前半のまとめ
10.高分子の弾性:エントロピー弾性
11.自由エネルギー:水と油とマヨネーズ
12.ボルツマン因子:磁化と帯磁率
13.理想気体:ミクロからマクロへ
14.ギブス因子の応用:ミオグロビンの酸素吸着,一酸化炭素の毒作用
15.後半のまとめ
履修条件・関連項目
授業時間30 時間に加え,本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
参考書
白井 光雲 著,「現代の熱力学」,共立出版
チャールズ・キッテル 著,「熱物理学」,丸善
成績評価の方法
課題 50%+試験(または最終課題) 50%
教員から一言
キーワード
エントロピー,熱平衡,自由エネルギー,ボルツマン因子
オフィスアワー
メールにて受付。時間は随時調整。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/31 13:48:07