科目名[英文名] | |||||
電子回路 [Electronic Circuit] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 022259 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
前橋 兼三 [MAEHASHI Kenzo] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
クラスコード:63pyspp 現代社会を支えるエレクトロニクスの基本知識は、あらゆる工学分野に必要であり、また、物理学の実験室においても頻繁に作製します。物理システム工学カリキュラム中の必修科目として,本授業では、半導体における電子物性の基礎を紹介した上で、ダイオードやトランジスタの原理を解説します。また、学生実験のアナログ・デジタル回路の課題を用いて、回路設計の基本について解説します。 |
到達基準 |
(1)半導体における電子状態の基本を学んだ上で、半導体素子(トランジスタ、ダイオードなど)の原理を理解し説明できる。 (2)回路設計の基本を習得できるようになる(学生実験のアナログ回路・デジタル回路と関連)。 履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
第1回 半導体とは? (性質、種類、素子) 第2-3回 固体物理の基礎 (原子、分子、結晶の電子状態) 第4回 半導体の基礎 (構造、真性半導体、不純物半導体) 第5回 電気伝導 (ドリフトおよび拡散電流) 第6回 pn接合 (概念、バンド構造) 第7回 ダイオード (概念、バンド構造、動作原理) 第8-9回 バイポーラトランジスタ (概念、バンド構造、動作原理) 第10回 電界効果トランジスタ (概念、動作原理) 第11-12回 アナログ電子回路 (AC-DC電源回路、増幅回路、バイアス回路) 第13-14回 デジタル電子回路 (論理演算、論理回路) 第15回 まとめ 定期試験 |
履修条件・関連項目 |
大学初級レベルの電磁気学、および交流電気回路の知識を前提として講義を進めます。 物理システム工学実験における「アナログ回路」「ディジタル回路」と密接に関連しています。 授業時間30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
参考書を参照すること。 演習問題を配付する。 |
参考書 |
基礎電気・電子回路 高木亀一 オーム社 半導体デバイス入門 柴田直著 昭晃堂 エレクトロニクスの基礎 霜田光一等著 裳華房 基礎半導体工学(國岡昭夫、上村喜一著)朝岡書店 半導体デバイス 基礎理論とプロセス技術 S.M.ジィー著 産業図書 トランジスタ回路の設計(鈴木雅臣著)CQ出版社 |
成績評価の方法 |
レポート(20%)、定期試験(80%) |
教員から一言 |
現代エレクトロニクスは、物理学の基礎研究により支えられています。20世紀はじめの量子論誕生->固体電子論の確立->半導体物理学、そしてトランジスタの発明・高度化へと発展してきました。ただし、従来エレクトロニクスの延長線では集積化・高度化がそろそろ限界にきています。将来における全く新しいデバイス開発には、再び物理学の考え方、---つまり原理的なレベルから新しい概念を創出する基礎研究が必要になってきています。本講義では、可能な限り、「物理学が歴史的にどのように応用に結びついてきたのか」、「今後どういった方向性で新規デバイスを探索しているのか」、について紹介したいと思います。 |
キーワード |
半導体、トランジスタ、アナログ回路、デジタル回路 |
オフィスアワー |
可能な限りいつでも対応します。mail での質問も可。 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/08/25 14:12:26 |