科目名[英文名] | |||||
物理化学Ⅱ [Physical Chemistry Ⅱ] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 2~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 022362 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
富永 洋一 [TOMINAGA Yoichi] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
物理化学は、物理学の基礎概念と数学の言語を用い、その原理を確立することで発展させた化学の一分野の学問である。従って、化学を学ぶ者には必須の科目であると言え、応用化学科の基礎専門科目に区分される科目群の一つである。本講義では、物理化学Iで身に付けた熱力学の概念を化学現象に当てはめて考える。特に、平衡論的な考え方について理解を深める。すべての物質や化学反応は、熱力学的な考え方、すなわち平衡論に基づいて説明することが出来る。その概念を身に付け、実際の化学現象を理解することは将来研究者・技術者になる者にとって非常に有用である。この講義では内容を厳選して、物理化学の基礎を学ぶ。毎回英単語テストを行い、国際語である英語力も身に付け、将来文献を英語で読み書き出来る力を養う。また各章ごとに演習・試験を行い、より深い理解と応用力を身に付ける指導方針で進める。 Googleクラスコード:lti6ege |
到達基準 |
熱力学的な平衡論の基礎を理解する。相平衡(一成分系・多成分系)、化学変化を伴う化学平衡、平衡電気化学が分かるようになる。本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照せよ。 |
授業内容 |
第1回 ガイダンス 講義日程、内容の概略、予習・復習の仕方、成績の評価方法などを説明する。 第2回 講義1(4章-1)トピック4A Physical Transformations of Pure Substance(純物質の物理的変態)その1 純物質の相図について理解する。 第3回 講義2(4章-2)トピック4B Physical Transformations of Pure Substance(純物質の物理的変態)その2 相転移の熱力学的側面について理解する。 第4回 演習1(4章) 4章の内容について演習を行う。 第5回 4章まとめ 試験1:4章の内容について試験を行う。 第6回 講義3(5章-1)トピック5A&5B Simple Mixture(単純な混合物の物理的変態)その1 混合物の熱力学的記述および溶液の性質について理解する。 第7回 講義4(5章-2)トピック5C&5D Simple Mixture(単純な混合物の物理的変態)その2 2成分系の相図および3成分系の相図について理解する。 第8回 講義5(5章-3)トピック5E&5F Simple Mixture(単純な混合物の物理的変態)その3 活量およびイオンの活量について理解する。 第9回 演習2(5章-1) 5章の講義内容について演習を行う。 第10回 演習3(5章-2) 5章の講義内容について演習を行う。 第11回 5章まとめ 試験2:5章の内容について試験を行う。 第12回 講義6(6章-1)トピック6A&6B Chemical Equilibrium(化学平衡)その1 平衡定数および反応条件と化学平衡について理解する。 第13回 講義6(6章-2)トピック6C&6D Chemical Equilibrium(化学平衡)その2 電気化学セルおよび電極電位について理解する。 第14回 演習4(6章) 6章の内容について演習を行う。 第15回 6章まとめ 試験3:6章の内容について試験を行う。 |
履修条件・関連項目 |
物理化学の基礎が講義の中心であり、すべての分野における研究活動の基盤知識になりうるため、受講を勧める。物理化学Iをすでに履修していることが望ましい。また、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。具体的には、毎回の授業にて行う英単語の予習・復習、ミニ試験の予習・復習を行うこと。さらに、各章の演習については解説後に質疑応答の時間を設けるので、積極的に質問してほしい。 |
テキスト・教科書 |
教科書:アトキンス 物理化学(上)第10版 東京化学同人 |
参考書 |
アトキンス物理化学(上)Peter Atkins, Julio De Paula(東京化学同人)の1章から3章までの内容を事前に理解しておくことが望ましい。 |
成績評価の方法 |
成績評価方法は、双方向性を利用した学習意欲、ミニ試験およびレポート課題、オンラインテスト等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与する。評価の割合は以下の通り。平常点10%(各授業での単語テストやミニ試験への取り組みや正答率を中心に評価する)、演習20%(演習問題への取り組みや答えまでの導き方、正答率を中心に評価する)、試験得点70%(熱力学的な平衡論に関する基礎、知識の応用、具体的な事例の理解を中心に評価する)を目安に成績を総合的に評価する。S: 90 点以上、A:80 点以上 90 点未満、B:70 点以上80 点未満、C:60 点以上 70 点未満。 |
教員から一言 |
本講義は物理化学基礎が学べるため、今後の研究活動において必要となる基礎知識を習得することができる。また同時に英語力の強化にも繋がる。講義はテキストの1つの章を2回に分け、より詳細に説明を行うため、毎回予習をすることを勧める。 |
キーワード |
熱力学,化学平衡,相律,物質の状態変化,平衡電気化学 |
オフィスアワー |
授業終了後〜17:00 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/03/28 19:44:24 |