科目名[英文名]
生産加工学Ⅰ   [Manufacturing ProcessesⅠ]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 022573
責任教員 [ローマ字表記]
笹原 弘之, 夏 恒   [SASAHARA Hiroyuki, NATSU Wataru]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
【目的】
 航空機や自動車,半導体や携帯電話,さらには様々な機器・機械が進歩発達していけるのも,それを実現できる技術,すなわち製造技術があるからである.この製造技術の基本が生産加工学である.製品設計を行う際に機械技術者として知っておくべき生産加工の知識を習得することを目的とする.基礎的な事項から,現在の技術水準までを平易に教授する.到達基準として,①それぞれの加工の原理と特徴を理解すること,②加工特性の影響要因と加工条件の選定方法を理解すること,③加工システムを理解することである.

(オムニバス方式/全15回)
(笹原弘之/8回)切削工具を用いて金属やセラミックス,プラスティックスなどを加工する切削加工の加工原理,加工機械,設計との関連について学習する.
(夏恒/7回) 工具が工作物に接触せず、材料の硬さに関係なく加工できる放電加工と電解加工の原理、特徴、加工電源や制御装置を含めた加工システムについて学習する.

クラスコード qysa6zc
到達基準
 工作機械,工具による形状の創成機構や放電加工・電解加工の原理が説明でき,ある部品を加工しようとした場合に,加工精度,生産量,経済性,などを勘案して,工作機械を選択し,加工の手順を大まかに考えることができる.また,加工点での物理現象を説明できる.

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
 履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
第1回 機械システム工学の中で機械加工学の果たす役割について,自動車製造過程を例として機械加工の役割について理解する.また,石器時代から,産業革命におけるワットの蒸気機関,現在のNC工作機械を示し,機械加工の歴史と発展について学習する.
第2回 高付加価値加工 身の回りの工業製品の製造方法について調べ,如何に高付加価値が付与されているかについて学ぶ.
第3回 切削加工1 切削加工の特徴,切削工具と工作機械について学ぶ
第4回 切削加工2 せん断変形による切りくず生成を理解し,すくい角や摩擦の影響,力のバランス,切削エネルギについて理解する.
第5回 切削加工3 切削温度,構成刃先,工具材料,工具摩耗,工具寿命について学習する
第6回 切削加工4 仕上げ面の粗さ、切削液の効果,切りくず処理について理解する.
第7回 切削加工5 最新の産業界の動向を学ぶ
第8回 第1回から第7回までの範囲についてのまとめ.中間試験
第9回 放電加工1 放電現象、加工原理、極間現象と放電痕の形成、特徴について学ぶ.
第10回 放電加工2 放電加工機の構成、形彫り放電加工とワイヤ放電加工の特徴について理解する.
第11回 放電加工3 放電回路、加工特性、極間距離の制御およびサーボシステムについて理解する.
第12回 電解加工1 電解加工原理と特徴、電解溶出機構、電気二重層について学ぶ.
第13回 電解加工2 電極電位、過電圧、電流効率、平衡加工間隙などの基礎理論について理解する.
第14回 電解加工3 加工システム、制御方法、加工条件と加工特性の関係についてについて学ぶ.
第15回 第9回から第14回までの範囲についてのまとめ.定期試験.
履修条件・関連項目
生産加工学Ⅱ,生産システム工学
授業時間 30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し,本学の標準時間数に準ずる予習と 復習を行うこと。
テキスト・教科書
初めての生産加工学1 基本加工技術編(講談社)
初めての生産加工学2 応用加工技術編(講談社)
適宜,資料を配付する.
参考書
生産加工の原理(日刊工業新聞社),機械工作法(朝倉書店),Manufacturing Processes & Systems(Wiley), Metal Machining -Theory & applications(Arnold)
など
成績評価の方法
提出課題および小テスト20%,中間試験 40%,期末試験 40%の割合で評価する.
教員から一言
◎自動車,航空機,スマートフォンなど生活を豊かにする高付加価値な工業製品を製造するために必要不可欠な生産技術について学ぶ.
◎生産加工学は機械的な製品製造に必要なものづくりの最先端技術の基盤となる.
キーワード
切削加工,工作機械,工具,放電加工,電解加工
オフィスアワー
オフィスアワーは火曜日の 12:00〜14:00。その他教員が在室していれば、質問等随時対応する。
備考1
備考2
参照ホームページ
https://classroom.google.com/c/NTQ4NzIxNjkwNTAw?cjc=qysa6zc
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/10/03 19:38:12