科目名[英文名]
食品・医薬品開発工学   [Food and Medicinal Development]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 023166
責任教員 [ローマ字表記]
浅野 竜太郎, 津川 若子, 稲田 全規   [ASANO Ryutaro, TSUGAWA Wakako, INADA Masaki]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
クラスコード:vqvvob5
履修者は上記クラスに登録して下さい。

医薬品や診断薬、さらに食品の開発は最新の生命工学の進歩に基づいて飛躍的に進歩している。この授業においては、その最先端について、具体的な開発事例をもとに、その現在、さらに未来に向けての開発研究について広く学ぶ。
到達基準
ヒトの健康を維持・増進する食品と健康を回復させる医薬品の開発の最先端技術を理解する。履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
(1) 医薬品①:ガイダンス、医薬品とは:定義や分類などの総論  
  本講義の全体の流れについてガイダンスを行なう。医薬品の定義と分類について、医療用医薬品、一般用医薬品、医薬部外品について学ぶ。一般用医薬品と医薬部外品の実例について理解を深める。
(2) 医薬品②:薬と疾病:薬理・薬剤・薬物治療の概論 
  医療用医薬品の実例について学ぶ。さらに、医薬品の開発の基礎となる、薬理学・薬剤学・薬物治療学の概要について理解を深める。
(3) 医薬品③:医薬品の開発と生産:候補化合物が新薬になるまで
  製薬企業において医薬品開発に携わっておられる田村達也氏(中外製薬株式会社)による講義。医薬品開発の戦略と実例について理解を深める。
(4) 医薬品④:医薬品開発の実際
  1 つの候補化合物が医薬品になるまでのプロセスについて、開発と生産の各段階の内容と関連法規とシステムについて学ぶ。

(5) 診断薬①:体外診断薬概説
(6) 診断薬②:生命工学の応用としての体外診断薬
  生化学診断、免疫診断、遺伝子診断における診断薬の技術的分類、項目ならびに原理一般について概説する。さらに汎用的に用いられている診断キットの構成、自動分析機器、診断薬メーカ、とともに、POCT市場動向についても講義する。
(7) 診断薬③ :診断薬の開発
  製薬企業において診断薬開発に携わっておられる松本美枝氏(積水メディカル株式会社)による講義。診断薬開発の戦略と実例について理解を深める。
(8) 診断薬④:生命工学の応用としての体外診断薬
  生化学診断薬、特に個人を対称とした診断技術が発達した例として糖尿病診断技術・市場について講義する。糖尿病における診断マーカの種類、それぞれの計測原理を概説する。さらに血糖値自己診断技術の発達の歴史と現在のマーケットにおける特徴的な技術の進展について、可能なかぎりデモを交え、講義する。

(9) 食品①:特定保健用食品の開発
  厚生労働省の特定保健用食品の定義と分類について解説し、その素材の探索、加工法の開発から機能性の証明、商品化までの流れを理解する。
(10) 食品②:食薬区分と生薬
  食品と医薬品の違いはなにか。その実態と法的な規制について、国立医薬品食品衛生研究所所長・合田幸広博士に解説していただく。
(11) 食品③:食品添加物の開発
  食品添加物の定義と枠組みについて理解し、その上で製造法の開発と商品化に向けての安全性評価等について、開発現場に携わっている小笠原健氏(三栄源エフエフアイ株式会社)に解説していただく。
(12) 食品④:新規食品素材と加工法の開発
  新たな食品を生み出すための素材の選択と加工法の開発、さらに商品として流通させるために必要な包装のまで、一連の開発の流れについて学ぶ。
(13) 遺伝子組換え食品の開発
  すでに商品化されている遺伝子組換え農作物と食品添加物、さらに今後商品化が期待される遺伝子組換え動物・微生物の開発動向について学ぶ。

(14) レポート提出
  各担当教員の指示に従って、レポートを作成し、提出する。

講義の順番や一部内容は変更することがあります。

履修条件・関連項目
生理医工学とともに履修することが望ましい。
テキスト・教科書
適宜に配布予定。
参考書
適宜に参照予定。
成績評価の方法
担当教員の指示に従って提出されたレポート等を評価する。
教員から一言
細胞から身体の生理機能を学んできた方に、食品医薬品の開発に関わる社幅広い講義を行う。
関連分野からの講師の先生をお招きして行う。
キーワード
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/10/11 12:37:14