科目名[英文名] | |||||
応用ゲノミクス [Applied Genomics] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 1 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023170 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
新垣 篤史, 吉野 知子 [ARAKAKI Atsushi, YOSHINO Tomoko] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
<目的> 生命工学科の専門科目として、本講義では、ゲノムによる細胞機能維持の仕組みとその解析手法の理解を目標とする。 <概要> 生命情報システムとしてのゲノム発現の仕組みとその解析手法を、教科書と論文に発表された最新の知見に基づいて講義する。生物の設計図とも言うべきゲノムによって、どのように細胞が組み立てられているか、細胞機能が維持されているかなどの基礎を理解し、生物種によってアプローチの異なるゲノム解析、トランスクリプトーム解析、プロテオーム解析等の手法論を具体例と共に学ぶ。また、細胞機能解析やゲノム情報の利用に向けた遺伝子操作技術の原理及び応用について理解する。 <Google Classroom クラスコード> 7eehk7v |
到達基準 |
1)ゲノム情報が細胞機能として発現するまでの一連の仕組みを理解し、説明することができる。 2)細胞に由来する核酸、タンパク質、代謝産物などの物質の解析に利用される解析手法や技術の原理を理解し、説明することができる。 3)解析対象に応じて、適切な解析手法や技術を選択することができる。 この科目はディプロマポリシーの観点Aに対応づけられている。 |
授業内容 |
第1回 応用ゲノミクスイントロダクション 授業の進め方を説明するとともに、ゲノム関連研究の発展の歴史、現状、課題と展望を学ぶ。 第2回 ゲノムの構造 生物間におけるゲノムのサイズや構造の相違とそこから予想されるゲノムの進化や機能との関係について学ぶ。 第3回 遺伝子工学基礎技術1 遺伝子クローニングの詳細を学ぶ。いくつかの具体例に沿って、ゲノムから目的遺伝子をクローニングする手法について学ぶ。 第4回 遺伝子工学基礎技術2 クローニングした遺伝子の細胞への導入方法と確認の方法について学ぶ。 第5回 ゲノム解析1 サンガー法の基本原理、第一世代シークエンス技術の発展の歴史とショットガンシークエンスによるゲノム解析について学ぶ。 第6回 ゲノム解析2 第二世代以降のシークエンス技術の種類と特徴、それぞれの解析原理を学ぶ。 第7回 第1回から第6回までの内容のまとめとレポート 第8回 トランスクリプトーム解析 遺伝子発現解析の意義と技術開発の動向、動作原理について学ぶ。 第9回 プロテオーム解析 細胞からのタンパク質の調製法、タンパク質の分離法、機器分析によるタンパク質同定の原理について学ぶ。 第10回 メタボローム解析 質量分析計を用いた網羅的な代謝産物解析の原理を学ぶ。また、対象物質の性質に基づいた装置選択の考え方についても学ぶ。 第11回 遺伝子機能解析1 遺伝子機能を解析するための遺伝子ノックアウト、ノックダウン等の原理と使い方について学ぶ。 第12回 遺伝子機能解析2 抗体を利用した細胞内のタンパク質局在の解析技術等について学ぶ。 第13回 第8回から第12回までの内容のまとめと、期末試験 |
履修条件・関連項目 |
分子生物学Ⅰ、Ⅱ、生命化学Ⅰ、Ⅱを履修し、専門用語や知見を修得していること。授業時間30時間に加え、毎回の授業における演習の復習によって、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
プリントを適宜配布。特に指定しない。 |
参考書 |
細胞の分子生物学(ニュートンプレス)、分子生物学の基礎(東京化学同人)、ゲノム(メディカル・サイエンス・インターナショナル)、遺伝子工学(化学同人) |
成績評価の方法 |
レポート(30%)、課題(10%)、期末試験(60%)の成績により評価を行う。 |
教員から一言 |
本講義では、オミクス解析技術や遺伝子工学技術の原理を、実際の研究の中での活用例と共に紹介します。毎回の講義後に復習を行うことで、各技術の相違を整理しながら受講し、卒業論文研究等の中で役立ていただきたい。 |
キーワード |
遺伝子組換え、ゲノミクス、トランスクリプトーム、プロテオーム |
オフィスアワー |
火曜日15時から16時 |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/04/11 21:08:20 |