科目名[英文名] | |||||
放射線化学 [Radiation Chemistry] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 023259 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
鵜飼 正敏 [UKAI Masatoshi] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
本講義のGoogleClassroomにおけるクラスコードはsrwy2rnです。 (クラスルーム名「放射線化学2022」) 授業の案内・指示、資料の配布、レポート等の提出もこのClassroomを通じて行いますので履修希望者は履修申告とともにこのClassroomへの登録をお願いします。 講義概要は以下のとおりです。 放射線の利用が工学技術、医療・診断技術の各所において試みられ、大きな成功を見た。現在の技術において放射線はなくてはならないものになりつつある。放射線はいわば、巨大なエネルギーを持つ微小な弾丸である。したがって物質内の透過性が高く、物質内部にエネルギーを与えるという他の粒子には望めない利点を持つとともに、物質側の特性を利用することにより、その微小な弾丸の大きさを制御することもできる。一方、その巨大なエネルギーの制御を誤れば、物質を破壊し人体を被ばくさせる諸刃の剣である。 以上から、放射線の特質についての基本的な内容を理解し、正しく、かつ、直感的なイメージをつかむことは物質合成・変換、医療・診断技術などに携わる技術者にとって必要不可欠な素養であり、これらの概念を身に着けることを目標とする。 本講義のカリキュラム上の位置づけは、低学年次に履修した物理学的諸現象を単元的な科学・技術から総合する能力の涵養である。 |
到達基準 |
(1)放射線とは何か理解でき,エネルギーや線質に特徴的な放射線効果を説明できるようになること。 (2)気相、凝縮相、生体などへの放射線効果を定性的に説明できるようになること。 (3)放射線化学の研究法の概要と特徴を説明できるようになること。 (4)放射線化学の応用についての概念を理解できるようになること。 なお、本講義の生体医用システム工学科における意義を理解していただくために、履修案内のカリキュラムマップも参照して下さい。 |
授業内容 |
第1回 狙いと内容紹介:放射線とは何か 第2回 放射線効果と放射線利用I 第3回 放射線効果と放射線利用II 第4回 気体の放射線効果の基礎 第5回 気体の放射線効果の応用 第6回 水と凝縮媒質への放射線効果の基礎:放射線の運命 第7回 水と凝縮媒質への放射線効果:放射線誘起反応 第8回 水と凝縮媒質への放射線効果:溶媒和電子 第9回 高分子への放射線効果の基礎 第10回 高分子への放射線効果の応用 第11回 生体、生命への放射線効果I 第12回 生体、生命への放射線効果II 第13回 放射線計測:ドジメトリとマイクロ・ドジメトリ 第14回 放射線化学の実験法 第15回 放射線化学と光化学、プラズマ化学 |
履修条件・関連項目 |
量子力学および低学年次の物理学を習得していることが望ましい。これらの復習を交えて講義を行う。 なお、履修にあたり本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うことが必要です。 |
テキスト・教科書 |
特に指定しない。 |
参考書 |
放射線化学のすすめ、日本放射線化学会編(学会出版センター, 2006). Fundamentals of Radiation Chemistry, A.Mozumder (Academic Press, 1999). Charged Particles and Photon Interactions with Matter, eds. Y.Hatano et al (Marcel Dekker, 2004), (CRC Press, 2011).. 凄く古いですが、原子核・放射線の基礎、真田順平(共立全書No.163), (共立出版1966) |
成績評価の方法 |
毎回、複数ののクイズを出します。 クイズの解答状況と期末試験の成績で評価します。 得点比は概ね1:2です。 |
教員から一言 |
放射線は生体医用システム工学に限っても医療・診断のさまざまな応用があり、その開発に携わるうえで放射線化学の素養はきわめて重要であるため、受講することを強く勧める。 |
キーワード |
電離放射線、放射線効果、放射線計測 |
オフィスアワー |
特に指定しない |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/09/29 19:40:23 |