科目名[英文名]
高分子化学Ⅱ   [Polymer ChemistryⅡ]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 023366
責任教員 [ローマ字表記]
兼橋 真二   [KANEHASHI Shinji]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
高分子は,われわれの生活に欠かせない有機材料です.本講義では,逐次重合による高分子合成を取り上げ,各重合様式の特徴や得られる高分子の特徴について解説します.また,高分子の官能基変換や架橋,分解・リサイクルなど高分子の反応に関する内容や,現在利用されている機能性高分子材料に関して概説します. 学科の「専門科目・専門科目Ⅲ類」に区分される.

クラスコード:75tjvov
到達基準
逐次重合による高分子合成や高分子反応の知識を習得すると共に,現在使われている機能性高分子材料に関して学ぶことで,新しい高分子材料を開発するための基礎を身につけることを目標とする.本講義は,高分子・繊維物理IおよびIIの講義を理解する上で非常に重要である.
本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照すること.
授業内容
授業内容
教科書「基礎高分子科学(第2版)」の第3章,第4章,第8章の内容を中心に,概ね以下の順序に沿って講義を進める.また,試験期間中に期末試験をおこなう.また授業進度により、本学の博物館見学を実施する場合がある。

第1,2回:授業ガイダンス、重縮合(第3章)
重合の特徴・重合法の分類・反応速度と分子量・一次構造の制御・得られる高分子の特徴

第3,4回:重付加(第3章)
重合の特徴・重合法の分類・得られる高分子の特徴

第5回:付加縮合(第3章)
重合の特徴・重合法の分類・得られる高分子の特徴

第6,7回:連鎖重合・固相重合(第3章)
重合の特徴・重合機構・一次構造の制御

第8回:まとめ
第1回から7回までの内容に関する中間試験

第9,10回:高分子の官能基変換(第4章)
高分子の反応性・高分子と低分子の反応・高分子の分子間および分子内反応

第11,12回:高分子の架橋(第4章)
ゲル化・熱硬化反応・光硬化反応・物理架橋

第13回:高分子の分解とリサイクル(第4章)
熱分解・光分解・生分解・ケミカルリサイクル

第14回:補足事項、本講義に関連するトピック紹介

第15回:まとめ
第1回から14回までの内容に関する期末試験
履修条件・関連項目
高分子化学の理解には,有機化学の知識が必須である.本講義までに学んだ有機化学を確実に理解しておくこと.また,本講義と対になっている高分子化学Iの知識も必須である.授業時間30時間に加え、教科書や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
高分子学会編「基礎高分子科学(第2版)」(東京化学同人)
参考書
授業中に適宜アナウンスする
成績評価の方法
成績評価方法は、すべての出席を前提とし、双方向性を利用した学習意欲、小テスト・課題等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与する。評価の割合は以下の通りである。

評価の割合は,平常点(授業参加度,小テスト,課題)30%,中間および期末試験70%です.授業で扱った内容を理解し,主に高分子の反応機構や架橋反応、分解機構を説明できることが評価のポイントとなる.

総合評価により以下の基準で単位を付与する.S: 90点以上,A:80点以上90点未満,B:70点以上80点未満,C:60点以上70点未満.

成績分布: 
2021年度 S 13%, A 41%, B 29%, C 14%, D 3%
教員から一言
われわれの身の回りで利用されている有機材料の大半は高分子材料(プラスチック)である。昨今の地球温暖化、資源・エネルギー問題、廃プラスチック諸問題に大きく関わるプラスチック・素材について、身近な例に正しく理解し、使いこなすことが重要である。本講義はそのうち、高分子材料の合成・機能化とリサイクルに関連するものである.
キーワード
高分子合成
オフィスアワー
毎週金曜日16:30-17:30 Google Classroomを活用のこと
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/31 10:35:15