科目名[英文名] | |||||
環境工学 [Environmental Systems Engineering] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023457 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
保高 徹生 [] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
地球環境問題をはじめとした水質、大気、土壌の環境汚染実態を広く理解し、その背景や問題点、課題などを抽出する。その基礎となる地球化学的な物質循環や生態学の概論(物質収支とエネルギー収支)を理解する。こうした基礎知識のもとに、リスク評価の概念とリスク管理について考察し、具体的な水質、大気、土壌の汚染制御方法を学ぶ。 |
到達基準 |
物質循環にかかわる収支の概念を理解するとともに、持続可能な社会に必要な考え方や具体的な取り組み手段を理解する。また化学物質に対するリスクの考え方や評価手法や管理のための指標を身につけ、今後、取り扱うであろう化学物質に対して、自らがリスク評価やリスク対策を講じる基礎力を養う。 |
授業内容 |
① 環境問題の捉え方:環境工学が取り組む内容は、環境動態、環境保全及び処理法、環境影響評価、環境分析、環境計画、環境倫理等である。 ② 温暖化、オゾン層破壊などの地球環境問題の原因と対策の概略(熱収支)。 ③ わが国における環境汚染の歴史:わが国における環境汚染の歴史を説明。特に有機水銀による水俣病、カドミウムによるイタイイタイイ病を事例とし、過去の汚染問題を学ぶ。水俣病のビデオをみた後で、過去の汚染事例について、レポート課題。 ④ マイクロコズムからみた循環:地球における窒素、リン、硫黄の物質循環の基本と、フラスコレベルでのマイクロコズムから地球船宇宙号までの生態系について、物質収支、エネルギー収支的な観点から生態系としての捉え方を学ぶ。微生物を中心とし、増殖、基質利用も理解する。 ⑤ リスク評価と管理:ダイオキシンとは?ダイオキシンの毒性、ダイオキシンの作用機構、対策技術などリスク評価とり管理。同時にPCB問題に関する現状と対策技術の概要を紹介する。2回にわけて講義をする。 ⑥ 環境アセスメントおよびライフサイクルアセスメント:環境アセスメントおよびライフサイクルアセスメントの考え方や問題点を学ぶ。 ⑦ 中間試験 ⑧ 廃棄物に関する物質フローと処理処分技術に関して学ぶ。廃棄物は身近な問題であり、廃棄物の定義からはじめ、法律的な枠組み、など社会経済的な側面についても考える。 ⑨ 水道工学:上水処理プロセスを理解する。代表的なユニットプロセスである沈殿および消毒の機構を学ぶ。 ⑩ 排水処理システム:実際によく利用されている物理化学的単位プロセスおよび生物学的単位プロセスを学ぶ。さらに、最近話題になっている生態系を利用したエコテクノロジーについても説明する。 ⑪ 大気汚染の制御方法:硫黄酸化物および窒素酸化物、アスベストを対象として、大気汚染にかかわる規制ならびに対策技術について講義を行う。 ⑫ 土壌の浄化技術について、物理化学的及び生物学的な手法を説明する。 ⑬ 期末試験。 |
履修条件・関連項目 |
テキスト・教科書 |
プリントを配布する。 |
参考書 |
栗原 康 「有限の生態学」岩波書店 |
成績評価の方法 |
演習も加味しながら、基本的には、中間試験、期末試験の成績で評価する。 |
教員から一言 |
キーワード |
環境,化学工学,環境アセスメント,環境リスク,排水処理 |
オフィスアワー |
備考1 |
クラスコード trh4j7c |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/04/11 10:55:19 |