科目名[英文名]
環境計測工学   [Environmental Measurement Engineering]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 023459
責任教員 [ローマ字表記]
WULED LENGGORO   [WULED Lenggoro]
所属 工学部 研究室 BASE 224  メールアドレス

概要
越境物質に由来する大気環境問題について学びつつ、大気中の粒子状物質の物理と化学、大気と地表面間の物質移動・循環に関する専門知識を修得し、大気環境と生態系との関係についても理解を深める。
到達基準
大気と粒子状物質の物理と化学に関わる知識を身につけ、物質の発生源とそれにかかわる収支と計測(観測)手法の概念を理解するとともに、今後、環境問題を考慮した教育研究の活動に対して、自らがリスク対策を講じるための基礎力を養う。
授業内容
第1回:ガイダンス:大気環境問題について
第2回:発生源と生成機構について
第3回:大気の化学と物理
第4回:粒子状物質(微粒子)の物理
第5回:微粒子の化学
第6回:微粒子の物理と化学:研究事例
第7回:定期試験(1)
第8回:微粒子の計測手法(ゲスト講師による授業も予定されている)
第9回:広域輸送(1)雲の物理と化学
第10回: 広域輸送の(2)鉱物の循環
第11回:大気から地表面への物質移動:乾性沈着
第12回:大気から地表面への物質移動:湿性沈着
第13回:広域輸送の実例
第14回:生態系(人間と植物)と大気浮遊微粒子との関係:研究事例
第15回: 定期試験(2)(及び解説(予定))
履修条件・関連項目
1〜2年次で数学系と物理学・化学系科目の講義を履修した者が対象になる。大気中の粒子状物質問題を明らかにするためには、フィールドでの実環境大気における計測と輸送モデルの開発が研究の両輪であり、物理と化学、計測(観測)と計算の双方の観点が重要である。
テキスト・教科書
越境大気汚染の物理と化学
(藤田慎一・三浦和彦・大河内博・速水洋・松田和秀・櫻井達也 共著)
(成山堂書店)■改訂増補版(2017/2/28発行)または■2訂版(2021/2/28発行)\3,300円(税込)
参考書
越境大気汚染の物理と化学
(藤田慎一・三浦和彦・大河内博・速水洋・松田和秀・櫻井達也 共著)
(成山堂書店)■改訂増補版(2017/2/28発行)または■2訂版(2021/2/28発行)\3,300円(税込)
成績評価の方法
定期試験(80%)、毎回の授業に提出する小レポート(20%)
教員から一言
対面の予定ですが、Google Classroomを使って情報配信もしていく予定です。課題に対してGroup-Work(Group-Discussion)を実施し、発表会のような形式も行う予定です。手元に紙媒体であるテキスト・教科書があると学習効果が高まります。CLASSROOM登録は(7日12時まではURLが間違えていました。すみません。)、https://classroom.google.com/c/MzUzMzMwNzQ2NDU3?cjc=oqcuitx
キーワード
気体、液体、固体、エアロゾル、化学反応、拡散、流体、熱移動、リスク
オフィスアワー
木曜日15:00-16:15
備考1
https://www.seizando.co.jp/book/4364/
【テキスト・教科書・参考書】越境大気汚染の物理と化学
■2訂版(2021/2/28発行)について(出版社よりメモ)
・2017年以降の研究成果を取り入れ,環境データの更新も行った。他分野からみてイメージしやすいように見出しを改訂するとともに,最新データが取得できるwebサイト情報を掲載した。いくつかの巻頭写真,コラム,演習問題なども新しいものに差し替えあるいは更新を行った。
・越境大気汚染の物理と化学に関する最近の研究の進展には目覚ましいものがあり,本書の内容については,今後とも定期的に内容の見直しを続けていく予定である。
備考2
「環境科学の特徴はその裾野が大変広く、自然科学の分野だけではなく、倫理学や経済学などといった人文科学・社会科学の分野におよぶことである。越境大気物質(material cycle)の物理と化学を学ぶ私たちも、問題の背景にある歴史的な経緯、国際情勢、各国の社会動向、環境影響の実態などに無関心であってはならない。」
参照ホームページ
https://researchmap.jp/wlenggoro
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/04/07 12:10:23