科目名[英文名] | |||||
構造材料評価法 [Structural Materials Evaluation] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023563 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
池田 浩治 [IKEDA Koji] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
Classroom のクラスコード: 6a5xbd7 構造材料を利用する場合 1)部品メーカにおける品質管理 2)稼動時の保守点検 により,本来期待される機能(荷重負担能力)が確保されているかを確認する必要があります. メーカ,ユーザのいずれであっても, ・どのような手法により ・何を ・どのくらいの精度で評価できるのか を知っておく必要があることは皆さんにも理解できるはずです. 本講議では,上記基本的な知識を理解した上で,研究室や実社会で構造材料の特性を評価したい場合に何が支障になってどのように回避するか,など手法の選択や適用上の工夫などを意識すること目的とします. アクティブラーニングを含みます。 |
到達基準 |
本科目では, 1)各評価手法の原理 2)各評価手法を実現するための装置の構造 3)各評価手法での適用条件(材質,形状,その他に関する制約,および注意事項) について理解し,これらを簡潔,的確,明快に他者へ説明できるようになることを到達基準とします. *履修案内のカリキュラムマップを参照してください |
授業内容 |
テーマは以下の通りですが,どのテーマをいつ実施するかについてはClassroomにおいて公開するなので,そちらを参照のこと。 なお,これらのうち日程的に後半に予定する内容については講師役を聴講生の中から募り,説明と質疑応答を行ってもらいます. また,可能であれば,1回工場見学を含めることも予定しています. 講義概要 強度試験,応力拡大係数,疲労試験,ワイブル分布 表面欠陥検出(浸透探傷,磁粉探傷) 内部欠陥検出(放射線の利用,超音波の利用,CTスキャン) 電子顕微鏡,フラクトグラフィー,元素分析[EDX,SIMS] 結晶構造解析[X線回折],残留応力測定、極限環境における評価 |
履修条件・関連項目 |
履修条件は特にありませんが,物理学や材料学の知識,そして,材料を使用する現場の知識を要求する場面が多いもの. Moodleにアクセスできることが必要となりますので,パスワードの交付を受けていない人は総合情報メディアセンターで早めに交付してもらっておくこと. 授業時間(30時間)に加え、教科書や補助資料などを参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
講義の際は,前方スクリーンに投影しながら説明を行い,その内容はClassroomシステムからダウンロードできるようにしておきます. プリントとしての配布は一切行いません. |
参考書 |
成績評価の方法 |
平常点(授業への積極的な参加状況)および課題の総合評価とします. 総合評価は以下の3項目の合計を基本とします。 1)平常点(「学期前半の池田担当期間」毎回に実施するクイズ)での評価を20% 2)「講師役として担当した講義内容」もしくは「最終レポート」 についての評価を50%. 3)「学期後半の講師回期間」において「自分が講師を担当しないテーマに関するミニレポート」での評価を30% 1)講師役を担当しての講義 いくつかのテーマに関しては先着順で一人を講師役として受付けます. 講師役の学生は20分前後の持ち時間で指定の内容について解説講義を行い,その後受講の諸君からの質問に回答してもらいます.内容の正しさ,説明のわかりやすさ,プレゼンテーション技能などを総合的に評価することとなります. 2)最終レポート課題 過去2年以内に発生した「構造材料に起因すると考えられる事故」について, 1)新聞記事などのコピーを添付 2)どのような機能を期待されていた材料が,どのような原因により,どのような問題を引き起こしたのか,について記述し, 3)この事故を回避するには,どのような手法が有効か?その手法の原理とその有効性について述べること. このレポートでは,A)あなたが設計担当者,製造責任者であるとしてその問題に対してどのように対処しようとするかを提案する,B)現実的な対応策を提案すべきであり,出来るだけ具体的に検討してその手法の限界や制約についてきちっと認識していることを示す,C)対応策は問題点の解決につながる物であること,を意識して作成してもらう必要があります.机上の空論で終わらないように出来るだけ具体的なイメージを持ってもらうことが重要です.特に「保守管理の徹底」「法的規制や罰則規定の整備」などは技術者としての対応ではないためこれらを対策として挙げても評価しません. |
教員から一言 |
卒業論文研究に取り掛かる前に,材料の評価手法を知っておくこと,しかも,単に計測装置をブラックボックスとして扱うのではなく,どのような原理を用いるためにどのような構造となっているのか,を理解しておくことは大変重要である.「構造用材料」と限定しているものの,各種機能性材料も構造を維持していることが要求されている場面は多いので,本講義の知識は様々な場面で活用できるはずである. |
キーワード |
構造材料、破壊試験、非破壊試験 |
オフィスアワー |
毎回はじめの15分程度は前回の復習を行う。 |
備考1 |
成績評価結果: R2年度 講師役選択者 S 8名、A 1名 (2020) レポート選択者 S 4名、A15名、B16名、C27名、D 5名(うちレポート未提出2名) R1年度 講師役選択者 S 3名、A 3名、B 1名 (2019) レポート選択者 S 2名、A 3名、B10名、C10名、D 7名(うちレポート未提出0名) H30年度 講師役選択者 S 2名、A 5名、B 3名、C 1名 (2018) レポート選択者 S 3名、A 8名、B 7名、C 8名、D10名(うちレポート未提出3名) H329年度 講師役選択者 S 4名、A 6名、B 2名、C 2名 (2017) レポート選択者 S 8名、A14名、B12名、C11名、D14名(うちレポート未提出6名) H28年度 講師役選択者 S 7名,A7名 (2016) レポート選択者 S 5名,A 3名,B 11名,C 9名,D 12名(うちレポート未提出6名) |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/04/12 16:21:43 |