科目名[英文名] | |||||
情報セキュリティ [Information Security] | |||||
区分 | 工学部専門科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | 3~4 | 開講時期 | 1学期 | |
授業形態 | 1学期 | 時間割番号 | 023677 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
渡辺 峻 [WATANABE Shun] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
日ごろ使っている情報技術の安全性は,暗号理論に立脚しています.暗号は,古くは軍事目的で使われることが多く,長い歴史を持ちます.しかしながら,学問として体系的に研究されるようになったのは二十世紀後半になってからのことです.本講義では,暗号技術が安全であることの定義,安全な暗号システムを作るための基本的な考え方,インターネットなどで実際に使われている暗号技術の仕組みについて理解することを目的とします. クラスコードはoawanjeです。 |
到達基準 |
暗号理論における安全性の概念,安全な暗号システムの作り方,公開鍵暗号を説明できる. 工学部履修案内中の情報工学科カリキュラムマップのディプロマ・ポリシーの観点(B)に該当する. |
授業内容 |
第1回 イントロダクション:暗号の歴史と換字式暗号 第2回 共通鍵暗号の安全性とシャノンの定理 第3回 暗号学的擬似乱数生成器 第4回 暗号学的擬似乱数生成器と共通鍵暗号 第5回 代数の復習 第6回 RSA暗号とRabin暗号 第7回 中間試験 第8回 中間試験までの振り返り 第9回 El Gamal暗号 第10回 擬似乱数生成器の構成法 第11回 秘密分散法 第12回 秘密計算 第13回 ゼロ知識証明 第14回 ビザンチン将軍問題 第15回 期末試験 |
履修条件・関連項目 |
学科専門科目のコア科目に区分さる必修(2単位)の講義である.授業時間30時間に加え,配布した講義資料や 参考書を参照し,60時間の授業外の予習と復習を行うこと. |
テキスト・教科書 |
講義は板書で行う.適宜,講義資料を配布する. |
参考書 |
サイモン・シン,「暗号解読」,新潮文庫(2007) IPUSIRON,「暗号技術のすべて」,翔泳社(2017) 結城 浩,「暗号技術入門」,SBクリエイティブ(2015) ダグラス・R. スティンソン ,「暗号理論の基礎」,共立出版 (1996) J. Katz & Y. Lindell, "Introduction to Modern Cryptography," Chapman and Hall/CRC (2020) |
成績評価の方法 |
中間試験(50%),期末試験(50%)で判定する. |
教員から一言 |
IT社会の基礎となる理論であり,情報工学に携わる者として必要な知識や考え方を修得するために必須の科目 である.予習,復習を十分に行って理解を深めて欲しい. |
キーワード |
安全性 エントロピー 擬似乱数 公開鍵 |
オフィスアワー |
オフィスアワーは火曜10時〜12時.その他教員が在室していれば,質問等随時対応する.mailでの質問 も可能である. |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/03/15 10:15:52 |