科目名[英文名]
サステイナブルエネルギー工学   [Sustainable Energy Engineering]
区分 工学部専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 023686
責任教員 [ローマ字表記]
鄧 明聡   [DENG Mingcong]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
サステイナブルエネルギー工学は、私達の生活及び産業活動に不可欠である。この授業では、かけがえの無い地球上で環境に調和したエネルギーに構築を目指して、次の項目について講義します。サステイナブルエネルギーの定義、日本および世界のエネルギー事情、エネルギー構成と今後のサステイナブルエネルギーの姿、電力自由化、家庭・業務用ビルの省エネルギー、エネルギー工学へのインテリジェント手法の適用、急成長の風力エネルギーについてその理論と、技術の成熟度、現在の取組み状況を講義する。
本科目は、実務経験のある教員による授業です。担当教員は企業の研究開発に携わっており、授業では、企業における実例での課題などを題材とした議論などを行います。
到達基準
本科目を受講することによって、エネルギーシステム(電力)の分析・電力業務のができるDay-to-Day運用計画などの評価ができる。このような運用計画は、2次エネルギーを作っている電力会社の通常の重要な仕事のタスクである。
授業内容
良質な電気を安定に供給するという役割を担うサステイナブルエネルギーシステム(電力システム)を、発電設備・送配変電設備から成る大規模なシステムとしてとらえ、そこに発生する諸問題について考察する。サステイナブルエネルギーの構造と全体特性、要素のモテル化、系統解析、計画・運用・制御のための最適化手法等の墓礎的事項を理解することを目的とする。講義は次の内容から成っている。(1)サステイナブルエネルギーの定義・電力システム、(2)サステイナブルエネルギー構成要素と構造、(3)サステイナブルエネルギーの計画・運用・制御の概要、(4)電圧及び周波数制御、(5)水力エネルギーについて、(6)地熱エネルギー・太陽光エネルギーについて、(7)バイオマスエネルギー・風力エネルギー、(8)燃料電池発電・半導体発電(9)マイクログリッド、(10)サステイナブルエネルギー需要予測と需給計画、(11)電力事業の規制緩和(電力自由化)、 発電設備の最適負荷配分(12)変電・送電・配電について、(13)電力システムの安全対策、(14)サステイナブルエネルギー工学へのAI手法の適用、(15)総括(期末試験に備えて演習を行う)。
履修条件・関連項目
授業を受ける前に最適化手法、自然エネルギーに関する参考書を勉強して欲しい。
テキスト・教科書
テキストは使用しない。必要な資料を講義の前に配布する。
参考書
田村康男 編「電力システムの計画と運用」オーム社、
関根泰次著「電力系統工学」電気書院、
江間敏他著「電力工学」コロナ社、
鄧明聡他著「MATLABによるシステムプログラミング」、コロナ社
成績評価の方法
レポート:30%, 小テスト:30%,期末試験:30%,参加度:10%

オンライン教育における成績評価方法は、すべての出席を前提とし、双方向性を利用した学習意欲、小テストおよび課題、オンラインテスト等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学習時間に相当する学習効果が認められる場合に単位を付与します。評価の割合は以下の通りてです。平常点 10%、小テスト30%、課題 30%およびオンラインテスト 30%で評価します。総合評価により以下の 基準で単位を付与します。S: 90 点以上、A:80 点以上 90 点未満、B:70 点以上 80 点未満、C:60 点以上 70 点未満。
教員から一言
この科目の履修によって、サステイナブルエネルギーをはじめの電力エネルギー問題・環境問題から電力系統・電気設備に至るまで幅広い視野を養い、様々な新しい知識を学び、電気電子および情報技術者としてステップアップするための基盤固めの一環になると思っている。授業に出席して、自ら問題意識をもって積極的に討論等に参加することを希望する。
キーワード
社会の発展とサステイナブルエネルギー,環境問題,発電技術,電力自由化,サステイナブルエネルギー需要予測
オフィスアワー
質問は、主として、授業中および授業終了後に適宜受け付ける。
備考1
電力自由化を学部に教えるのはこの講義だけである。この講義では、サステイナブルエネルギーの全体と2次エネルギーを作っている電力会社の最も重要な業務について理解を高めるものである。
備考2
クラスコード:wyl4vh5
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/04/04 10:01:02