科目名[英文名]
生物制御科学Ⅰ   [Bioregulation and Biointeraction Ⅰ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 05ac0007
責任教員 [ローマ字表記]
川出 洋, 平岡 毅, 小松 健   [KAWAIDE Hiroshi, HIRAOKA Tsuyoshi, KOMATSU Ken]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
 本講義は、3名の教員(川出 洋,小松 健,平岡 毅)が生物制御科学分野の最新のトピックを中心に講義する。それぞれの内容は以下のとおり。
【川出】:生体低分子化合物から新たなホルモンの発見の可能性,代謝系の発見と証明方法,セレンディピティな研究例の紹介,世界の天然物化学研究の動向について論ずる。
 
【小松】:近年の植物病理学の中心的イシューである、植物病原菌類のゲノム解析とエフェクターに関して、そのあけぼのから現状までを論ずる。さらにはエフェクターの次の方向性としての二次代謝産物についても触れる。最後に、受講者のリクエストに応じて最新トピックについて講義する。

【平岡】:昆虫学の最近の進歩よりトピックスをいくつか取り上げ現時点での研究の内容と
今後の課題について講義する。
 
到達基準
生体低分子有機化合物の化学・生化学,植物病理学に関する生物学・ウイルス学,昆虫科学に関する生物学・生化学に関して大学院修士レベルの理解と考察が出来ること。すなわち,修士論文作成に資する知識の習得,知見の収集,ディスカッションできる能力の到達度が大学院生としてふさわしいものであること。
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
生物制御科学部門の3名の教員によるオムニバス形式の講義です。
講義日程は次のとおり。また講義形式は対面を基本にします。
毎週月曜日2限に開講します。
開講日は学年歴にしたがっていますので、祝日等でも開講になります。
ただし,状況によってはオンラインによるライブ配信,オンディマンド形式になる場合もあります。
事前にアナウンスをします。

担当教員・平岡(応用昆虫学)
1(4/11):イントロダクション 昆虫とは
2(4/18):昆虫の構造と機能およびその応用について1 翅
3(4/25):昆虫の構造と機能およびその応用について2 複眼
4(5/02):昆虫と人間の疾病について
5(5/09):昆虫の分類について

担当教員・小松(植物病理学)
1(5/16):植物病原体の病原性決定機構をゲノムから見る
2(5/23):病原体パンゲノムが解き明かす病原性の進化
3(5/30):NLRによる抵抗性機構の構造的基盤
4(6/06):NLRパンゲノムが解き明かす植物の抵抗性の進化
5(6/13):植物ウイルスに対する抵抗性の実体

担当教員・川出(天然物有機化学)
1(6/20):イントロダクション・常識にとらわれない,唯一無比の研究を進めるための講義
2(6/27):メバロン酸経路/非メバロン酸経路の発見・PNAS論文を読む(1)
3(7/04):メバロン酸経路/非メバロン酸経路の発見・PNAS論文を読む(2)
4(7/11):セレンディピティな研究を進めるために(1)下等陸上植物の成長制御
5(7/18):セレンディピティな研究を進めるために(2)”化石植物”でみられるエナンチオマー化合物
履修条件・関連項目
必要な学習時間は本学の標準時間数に準ずる。履修案内を熟読し,予習・復習も求める。
講義に用いるスライドや論文は,Google Classroomにハンドアウトやダウンロード先を記すので予習や復習(標準時間を確保)に利用してもらいたい。
テキスト・教科書
必要に応じて指示を出すので、従うこと。
参考書
必要に応じて指示を出すので、従うこと。
成績評価の方法
3名の教員がそれぞれ評価した成績を総合し、成績評価する。3名の教員全員の講義に出席する必要がある。
各担当教員が課す、レポート、試験、小テスト(詳細は各担当教員からそれぞれの初回に説明がある)を各教員が100点満点で評価、その平均点を成績とする。
教員から一言
キーワード
生理活性物質、植物ウイルス,昆虫細胞の培養
オフィスアワー
月曜10:30-17:00 それ以外の時間帯でも、対応します。
備考1
担当する教員の開講月日は,のちに本シラバスに掲示する。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2022/03/22 13:58:30