科目名[英文名]
自然環境資源学特論Ⅰ   [Special Lecture on Environmental Science and Natural ResourcesⅠ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 2学期 
授業形態 2学期  時間割番号 05ec0115
責任教員 [ローマ字表記]
榎本 有希子, 大谷 忠, 小瀬 亮太, 安藤 恵介   [ENOMOTO Yukiko, OOTANI Tadashi, KOSE Ryota, ANDO Keisuke]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
自然環境資源学に関する最新の情報に関して日本を代表する研究者による講義を行う。
この科目は、東京大学の榎本有希子先生(窓口:小瀬)と東京学芸大学の大谷忠先生(窓口:安藤)が担当する集中講義で、講義概要は以下の通りである。

榎本有希子先生
「環境に優しい高分子の社会的背景や種類、性質などの基礎について学び、バイオマス由来のプラスチックの合成と材料化を通じたバイオマス資源の有効利用についての理解を深める」
環境に優しい高分子は、再生産可能資源であるバイオマスから生産されるバイオマスプラスチック、環境中の微生物の分泌する酵素により分解される生分解性プラスチックに大別される。本講義では環境に優しい高分子の社会的背景、種類、物性、構造、生分解性について解説するとともに、現在幅広く用いられている汎用高分子の合成や物性、リサイクルに関する基礎、バイオマス由来化合物、バイオマスプラスチックの合成と材料化に関する最近の研究事例を紹介し、バイオマス資源の有効利用やその展開について理解を深める。
本講義の詳細については、夏休み期間中に更新する予定である。

大谷忠先生
低炭素社会が世界的に要望されている昨今,世界の木材利用の中で,国産材を中心とした木材の利用に関する正しい理解と,木材を利用する上で加工するための処理は重要な役割を担っている。本講義では低炭素社会における木材利用について理解を深めるとともに,木材を加工する上での最前線の研究について,生物材料を加工する視点から,その研究成果について講義する。さらに,本講義を踏まえ,研究組織における若手研究者(大学院生)として,環境資源や物質科学等の研究に携わる上で,科学技術イノベーションを誘発するための各自の研究価値について考える。さらに,我が国のイノベーション研究の現状を踏まえ,各自の研究テーマが環境資源や物質科学等の活用にどのように貢献するのかについて理解を深めることをねらいとする。
到達基準
自然環境資源学に関する最新情報を学習することができる。

榎本有希子先生
環境に優しい高分子の社会的背景や種類や性質などの基礎について学び、バイオマス由来のプラスチックの合成と材料化を通じたバイオマス資源の有効利用について、その開発指針や今後求められる性質について理解し説明できる。

大谷忠先生
低炭素社会と我が国の木材利用について理解することができる。
加工の原理について理解することができる。
生物材料の加工に関する先端研究について理解を深めることができる。
我が国の科学技術研究の在り方とイノベーションとの関係について理解することができる。


本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
自然環境資源学に関する最新の情報について、集中講義にて講義を行う。

榎本有希子先生
第1 回 プラスチックの現状と課題
第2 回 環境に優しい高分子
第3 回 高分子の合成1
第4 回 高分子の合成2
第5回 バイオマス由来モノマーとバイオマスプラスチック
第6回 高耐熱性バイオマスプラスチック
第7回 ジバニリン酸由来芳香族バイオマスプラスチック
第8回 様々な天然多糖類とその特徴
第9回 セルロース誘導体の合成
第10回 多糖由来のバイオマスプラスチック

大谷忠先生
1) 低炭素社会と木材利用
2)生物材料の加工学に関する研究
3)科学技術研究とイノベーション
履修条件・関連項目
榎本有希子先生
授業時間30 時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。

大谷忠先生
授業時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。
テキスト・教科書
適宜プリント等を配布する。
参考書
成績評価の方法
平常点50%とレポート50%で評価する。
教員から一言
榎本有希子先生
環境に優しい高分子について学び、その現状や課題について科学的のみならず社会的な視点からも認識することで、新たな材料開発の考え方や指針を持って持続可能な社会の構築に貢献できる知識を身に着けていただければと思います。
キーワード
(榎本有希子先生)環境に優しい高分子、バイオマスプラスチック、生分解性プラスチック、多糖高分子、芳香族バイオプラスチック, (大谷忠先生)低炭素社会,木材利用,木材加工,生物材料,表面処理,イノベーション,人材育成
オフィスアワー
随時、事前にメールで確認ください。
備考1
新型コロナウィルスの影響で、シラバス内容に変更がある場合があります。変更内容はクラスルームで記載していますので、確認をしてください。
備考2
夏休み期間中に、シラバス内容を一部変更予定です。
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/07 10:04:22