科目名[英文名] | |||||
自然環境資源学特論Ⅵ [Special Lecture on Environmental Science and Natural ResourcesⅥ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | 1~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 05ec0120 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
堅田 元喜, 梶野 瑞王, 渡辺 誠, 伊豆田 猛 [KATATA Genki, WATANABE Makoto, IZUTA Takeshi] | |||||
所属 | 農学部 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
大気汚染と気候変動は我々人類の社会活動の活発化に起因する深刻な環境問題である。二人の専門家による講義で構成される本科目では、そのような大気汚染・気候変動の問題について、自然科学だけでなく社会科学も含めた学際的な視点で概説する。 |
到達基準 |
大気中で起こっている様々な化学・物理過程の定量的因果関係について概要を理解できる。気候変動の分析において、学際的な視点がどのように役立つのかを理解できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点: 本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。 https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/ |
授業内容 |
(オムニバス方式/全15回) (梶野 瑞王/7回) 植物の生育に影響を及ぼす窒素化合物やオゾンは大気中で反応し、気相と粒子相を行き来しながら生成・消滅を繰り返している。それら大気の化学反応と粒子動力学過程は非線形性が高く、なかなか全容をイメージするのが難しい。本講義では、詳細は省きながらも、網羅的かつより本質的な事項について数値シミュレーションの結果を交えつつ概説し、大気中で起こっている様々な化学・物理過程の定量的因果関係について全体として体得できるよう試みる。 第1回 一次生成(大気への直接排出) 第2回 二次生成(大気中の化学反応による生成) 第3回 エアロゾル動力学過程 第4回 雲過程 第5回 沈着過程 第6回 気象フィードバック過程 第7回 数値シミュレーション (堅田 元喜/8回) 科学技術の発展に伴う人間活動による温室効果ガスの排出は地球温暖化を引き起こし、地球の資源の枯渇化や災害、健康被害、生物多様性の減少などの様々な悪影響をもたらしている。この説明はわかりやすいが、過去の起きた気候変動によって社会に起きたことを様々な学問分野の立場で分析すると、それほど単純ではないことに気がつく。本講義では、このような学際的な視点がどのように役立つのかを理解する。 第8回 環境史と学際研究 第9回 気候シミュレーションの利点と限界 第10回 イノベーションと技術の生態系 第11回 過去の気候変動と農業 第12回 化石燃料は悪玉か? 第13回 「厄介」な地球温暖化問題 第14回 グループワーク 第15回 まとめ・レポート作成 |
履修条件・関連項目 |
専門科目に区分される選択科目である。 授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる事前事後学習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
各講義の担当教員が講義内容に関する資料を必要に応じて配布する。 |
参考書 |
大気エアロゾルの環境動態シミュレーション、梶野瑞王、安全工学、57(6), 433-441;環境史から学ぶ地球温暖化、杉山大志、エネルギーフォーラム、243 pp. |
成績評価の方法 |
各講義への取り組み(30%)および各担当教員が課すレポート(70%)に基づき評価する。 |
教員から一言 |
大気中様々なプロセスについて何となく分かった気になって頂ければと思います。 |
キーワード |
反応性窒素、オゾン、大気化学、エアロゾル動力学、数値シミュレーション、学際的な視点 |
オフィスアワー |
学習相談は各講義の休み時間などに受け付けます。またはメールで質問・相談予約をしてください。 |
備考1 |
特になし |
備考2 |
参照ホームページ |
https://cigs.canon/fellows/1560d9607c71b189fa7fe055c7b8e66d1ed82b6b.html |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/02/08 19:08:50 |