科目名[英文名]
応用生命化学特論Ⅱ   [Special Lecture on Applied Biological Chemistry Ⅱ]
区分   選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 05lc0108
責任教員 [ローマ字表記]
内田 さえ, 萬谷 博, 三浦 豊, 西河 淳   [UCHIDA Sae, MANYA Hiroshi, MIURA Yutaka, NISHIKAWA Atsushi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
『糖鎖修飾と老化関連疾患』 萬谷博
 生体で作られるタンパク質の半数以上は糖鎖修飾を受けている。糖鎖はタンパク質の性質や機能に影響を及ぼすことで、細胞-細胞や細胞-分子の認識において重要な役割を果たしており、糖鎖の変化は細胞の生理状態を的確に反映することが分かりつつある。糖鎖の生合成はゲノムに直接支配されず、複数の糖転移酵素による逐次的反応であることから、環境や加齢など様々な因子の影響を受けやすい。本講義では、このような糖鎖の基礎から糖鎖異常による疾患について概説する。

『環境生理学』 内田さえ
 本講義では、環境変化に適応する身体機能や生きる行動を支える自律神経の働きについて最新知見を含めて概説する。生体の機能は、昼夜に依存した睡眠・覚醒リズムに同調したリズムを示す。例えば体温は覚醒時に高くなり活動しやすい身体状態が作られる。一方、厳しい暑さ寒さの環境でも体温はほぼ一定に維持される。さらに、心身へのストレスや喜怒哀楽の感情に伴って、呼吸や血圧、心拍、ホルモン分泌などが変化する。生体内外の環境変化を受容し、その情報を統合して各生体反応を起こす自律神経機構が解明されつつある状況を紹介する。
到達基準
『糖鎖と疾患』 萬谷博
1)老化や疾患に関わる研究を学び内容を理解できる。
2)糖鎖の生体内での働きを説明できるようになる。

『環境生理学』 内田さえ
1)睡眠・覚醒や体温調節など生きる行動の基本に関わる自律神経の働きを理解できる。
2)ストレスや喜怒哀楽の感情と自律神経系の関わりを説明できるようになる。
授業内容
○月○、○日
『糖鎖と疾患』 萬谷博
1)糖鎖の基礎
2)糖鎖と老化、疾患との関係
3)老化モデルマウスを用いた老化研究
教員自身が行ってきた糖鎖および老化に関する研究や最近の知見を紹介しながら、糖鎖の基礎や研究方法、糖鎖異常と疾患の関係について解説する。

○月○、○日
『環境生理学』 内田さえ
1)睡眠・覚醒と自律神経
2)体温調節と自律神経
3)ストレスと自律神経 
4)喜怒哀楽の感情と自律神経
睡眠・覚醒リズムや体温の調節に関わる自律神経系の働き、ストレスや喜怒哀楽の感情による自律神経の反応を中心に、環境に適応する生体反応の仕組みを解説する。
履修条件・関連項目
基礎生物学、生化学、基礎生理学、基礎分子生物学、基礎物理化学を履修している事が望ましい。「本学の標準時間数に準ずる」時間で、予習・復習(授業時間外学習)をすること。
テキスト・教科書
講義資料は、必要に応じて講義毎に配布、あるいは本科目のクラスルームに掲載。
参考書
コールドスプリングハーバー糖鎖生物学(丸善)、
やさしい自律神経生理学―命を支える仕組み(中外医学社)
成績評価の方法
講義への参加態度及び講義の最後に課される小課題により評価する。但し、出席のみによる加点は行わない。(コロナウイルスの影響などの諸事情によりレポート試験に変更となる場合がある。レポート課題は各講義の開講時に本科目のクラスルームに掲載する。)
教員から一言
(萬谷博)
講義中でも分からないところは、遠慮せずに挙手するなどして、その場で質問してください。
(内田さえ)
講義の中で、普段は気づかないような自律神経の巧妙な働きを実感して頂きたいと思います。
キーワード
糖鎖、老化、老化関連疾患、自律神経、環境適応、ストレス
オフィスアワー
e-mail(萬谷:manya@tmig.or.jp, 内田:suchida@tmig.or.jp)にて問い合わせてください。
備考1
・新型コロナウイルス感染拡大の影響によるシラバスの変更については、本科目のクラスルームから確認してください。
・講義予定日は、順序の入れ替えや変更がある場合があります。本科目のクラスルームから確認してください。
備考2
参照ホームページ
http://www.tmig.or.jp/index.html
開講言語
日本語
語学学習科目
英語
更新日付
2022/02/03 18:08:26