科目名[英文名]
地球社会学特論Ⅰ   [Special Lecture on Sustainable Societies Ⅰ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 05sc0008
責任教員 [ローマ字表記]
奥田 喜道, 友田 滋夫, 中野 佳裕, 澤 佳成   [OKUDA Yoshimichi, TOMODA Shigeo, SAWA Yoshinari]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
この授業では、以下の3つの視点から「地球社会」のあり方について考察する。
(1)環境史研究とは何かを知ることができ,自ら環境史研究の課題を考えることができる。
(2)主に個人尊重を究極の原理とする憲法学的な観点から、環境政策、エネルギー政策、原発事故対策、土地利用政策、交通政策、農林水産業政策について、民主的な参加制度や制度運用のあり方の現状の解説と外国(主にスイス)との比較を行います。
(3)世の中には様々な年齢、職業の人たちが暮らしているが、そのすべての人たちが健康で文化的な生活を送ることは、共生社会の基本である。このことについて労働力基盤の再編という観点から理解することを目標とする。
到達基準
本講義の到達目標は、以下の通りである。
(1)①環境史はなぜ学際的科学であるかを説明することができ,②将来の環境史研究のあり方に関して一定の提言ができることである。
(2)①集中講義で取り上げられる諸政策が憲法学上どのように理解されるかを把握する、②それぞれの問題にどのような民主的な参加制度・制度運用がありうるのかを把握する、③比較対象国の国民投票の概要を把握する。
(3)日本における労働力基盤の変遷について理解する。労働力基盤の変化に伴う不安定雇用の拡大、低所得層の増加について理解する。低所得層の拡大と農村地域における労働力不足が並立していることを理解する。低所得層の増加による食の貧困化について理解する。

ディプロマ・ポリシー上の観点については、本学HP(三つのポリシー)
のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
主な授業内容は以下の通りである。
(1)①歴史学の中の環境史それとも異分野を繋ぐ環境史?②環境史が使う歴史資料とは何か?映像の解読、③環境史研究の成果と現在の研究課題、④環境史研究が明らかにする有機経済、⑤ 変化する気象と気候の環境史研究。
(2)①公害対策について、②気候変動政策について、③エネルギー政策について、④原発政策について、⑤土地利用(都市計画)政策について、⑥交通政策について、⑦農林水産業政策について。
(3)農村から都市への労働力移動の限界と農村労働力基盤の掘り起し・国内労働力基盤の脆弱化・新たな低賃金基盤の創出と農村立地企業の実態・労働力基盤再編途上期東北における農村立地企業の雇用状況・大分県山間農村における就業基盤の変遷・労働力枯渇下の農村企業・日本に広がる非正規雇用の可能性と現実・所得低迷と家計消費の減退、食の貧困化。
履修条件・関連項目
必要な学習時間は、本学の標準時間数に準ずる。
テキスト・教科書
授業中に紹介する。
参考書
随時紹介する。授業内容のうい(2)では「ポケット六法」など六法があるとよい。
成績評価の方法
原則としてテスト50%レポート50%だが、個々の教員の指示で割合が変わることがある。これらは、概要にある3つの視点からみた「地球社会」のあり方を理解しているかを問うものである。
教員から一言
キーワード
オフィスアワー
授業終了後
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/01/31 23:19:00