科目名[英文名]
地域環境工学I   [Rural and environmental engineeringⅠ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 05tc0001
責任教員 [ローマ字表記]
斎藤 広隆   [SAITO Hirotaka]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
土壌環境の保全は,人間の生活・生産活動の基盤の確保だけでなく,地球温暖化など地球環境に関わる重要な役割を果たします。本授業では,土壌物理的な側面から,土中の物質循環に関わる諸問題を理解し,土壌環境保全のために必要な知識と手法について学びます。また,物質循環予測のために,土中の水分・溶質移動汎用プログラム(HYDRUS)を使って,土中の物質移動シミュレーションについて演習を行います。さらにこの授業では,ジオスタティスティクス(地球統計学)を用いた環境データの空間解析について基本的な理論を紹介する。受講者は,地球統計学的手法を用いて,空間分布や変動の特徴を抽出し,空間データの空間的補間方法や確率論的モデルの構築について学ぶ。
到達基準
・セミバリオグラムの計算および解釈ができる
・クリギングとは何か理解する

本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
第一回:土中の水の流れ
第二回:土中の熱の移動
第三回:土中の化学物質の移動
第四回:数値計算の基礎
第五回:HYDRUS演習
第六回:HYDRUS演習
第七回::HYDRUS演習
第八回:地球統計学の歴史・統計の基礎
第九回:セミバリオグラム
第十回:多変量地球統計学
第十一回:確率変数
第十二回:セミバリオグラムモデリング
第十三回:クリッギング
第十四回:クリッギングの重み係数
ファイナルプレゼンテーション
履修条件・関連項目
本学の標準時間数に準ずる

「土壌物理学」を履修していることが望ましいですが,条件は特に設けません。
テキスト・教科書
土壌物理学〜土中の水・熱・ガス・化学物質移動の基礎と応用 (ウィリアム・ジュリー+ロバート・ホートン 著 取出伸夫 監訳) 築地書館
参考書
『環境土壌物理学 I土と水の物理学, II耕地の土壌物理, III環境問題への土壌物理学の応用』(ヒレル著,農林統計協会)
『 Geostatistics for Natural Resources Evaluation 』 Pierre Goovaerts, Oxford University Press
『地球統計学』 Hans Wackernagel (著), 青木 謙治 (翻訳), 地球統計学研究委員会 (翻訳),森北出版
成績評価の方法
課題・宿題(50%),レポート(50%)
S 90点以上,A 80点以上,B 70点以上,C 60点以上
教員から一言
物理・数学が多く出てきますので,不安な場合はあらかじめ教員に相談してください。講義は基本的には「英語」で行います。
キーワード
土壌物理・溶質移動・数値計算・地球統計学・(時)空間データ・セミバリオグラム・クリギング
オフィスアワー
担当教員とアポイントメントを取ってください。
備考1
授業に関する情報・資料はGoogle classroomにて公開します(アクセスコードが必要になります)。
備考2
参照ホームページ
http://web.tuat.ac.jp/~vadose/
開講言語
英語
語学学習科目
更新日付
2022/03/05 22:33:39