科目名[英文名]
科学特論Ⅱ   [Science: Special Lecture Ⅱ]
区分 共通科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 1060006
責任教員 [ローマ字表記]
森 祐希子   [MORI Yukiko]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
火3 Google Classroom Class Code  

新たな理論や成果を生み出すには、柔軟な発想と他分野への広い関心・好奇心が欠かせません。この授業では、文学・映像学・映像技術史・映画史等を学際的に学ぶことを通して、科学者にとって必要な、多元的なものの見方を身につけることを目指します。
具体的には、言語表現によって成り立っている演劇を、映像化した作品を用いてその映像を読み解くことにより、映像表現の特徴について学びます。簡単な映画史を踏まえたうえで、イギリスを代表するだけでなく、今日世界中で上演され続けている劇作家であるシェイクスピアの作品を取り上げ、これがどのように映像化されてきたかを、様々な映画化作品同士を比較しつつ考察します。特に、21世紀に作られたシェイクスピアの映画化作品において、メディア技術・文化の発展が映像表現に与えた意味を探ります。
授業では劇作品の日本語訳を教科書として内容を読むとともに、実際に映画の一部分などを見ながら、分析・検討します。
具体的な作品としては、『ヘンリー五世』を中心として扱います。
到達基準
映画という技法の発生・歴史・特徴を理解した上で、映像の特性を演劇と比較しながら学ぶことで、映像表現の読み取り方を深めることができるようになります。技術の発展が他の分野とどのような接点を持ち、文化と相互に影響しあうかを理解できます。最終的には多角的なものの見方を養うことにもつながることが期待できます。
ディプロマシー・ポリシーは、履修案内のカリキュラム・マップを参照してください。
授業内容
第1回 オリエンテーション。この授業の進め方を確認する
第2回 シェイクスピアとその時代。
第3回 シェイクスピアとその劇場。 
第4回 映画誕生と技術発展。エディソンとリュミエール。
第5回 無声映画の発展。メリエスとポーター。
第6回 無声映画時代のシェイクスピア映画。シェイクスピア作品への導入(あらすじ)
第7回 シェイクスピア劇の特徴
第8回 作品の理解と検討(1)
第9回 作品の理解と検討(2) 
第10回 原作と映像化の比較と検討(1)
第11回 原作と映像化の比較と検討(2)
第12回 原作と映像化の比較と検討(3) 
第13回 多様な映像化(1) 
第14回 多様な映像化(2)
第15回 まとめ。レポート提出。

このシラバスは、授業の進行度合いや状況等により変更になる場合があります。
履修条件・関連項目
必ず、指示された教科書、参考書を読み、指示されたり紹介されたりした映像を見ること。本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
シェイクスピア作品の日本語訳を使用します。使用する版は追って授業時間内に指示します
【教科書は第7週ごろから使用予定。追って生協で購入可能となります。購入時期は授業内に指示します。他の訳による版でも構いませんが、授業中にページで言及する際、探しにくいことが懸念されますので、できるだけ指定された版を使用することをお勧めします】
参考書
必要に応じて、資料をGoogle Classroomにアップします。
図書としては:
ダニエル・アリホン『映画の文法』、紀伊国屋書店。
『映画で読むシェイクスピア』森祐希子、紀伊國屋書店。
『今を生きるシェイクスピア アダプテーションと文化理解からの入門』米谷郁子編著、森祐希子他著、研究社。
成績評価の方法
期末レポート(70%)、小レポート・授業時間内のリアクションペーパー等(30%)により、映画の発生・歴史・特徴の理解、映像と演劇の比較、映像表現の読み取り方、技術と文化の相互影響への理解と考察を評価します。
教員から一言
積極的に自ら考え、表現することが大切です。
キーワード
映像 映像技術 映画・演劇 表現 技法
オフィスアワー
e-メールにより予約してください。e-メールによる質問・相談も受け付けます。
備考1
各回のより具体的な授業計画は、本科目用に開設予定のGoogle Classroomで確認してください。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/10/03 23:15:58