科目名[英文名] | |||||
科学特論Ⅳ [Science: Special Lecture Ⅳ] | |||||
区分 | 共通科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 1060011 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
岡野 一郎 [OKANO Ichiro] | |||||
所属 | 工学部 | 研究室 | 12号館327室 | メールアドレス |
概要 |
「社会的選択理論」に関する講義です。民主的とはどういうことか、個人の考えを尊重するとはどういうことか、ということを考えつつ、社会的なことがらを集合的に決定するための方法について理解を深めるのが目的です。院生のみなさんが専門研究以外に社会のしくみについて考察し議論する場となることをめざしています。 この科目は知能情報システム工学の専門科目を新たな視点から捉える助けとなることを目的として開講されます。 |
到達基準 |
投票のパラドックスを理解できるようになる。 アロウの一般可能性定理を証明できるようになる。 センのリベラル・パラドックスを理解できる。 ゲーム理論の基礎を理解できる。 現代における正義をめぐる論争を理解し、考察することができる。 センのケイパビリティ理論を理解し、不平等について深く考察できる。 ※ディプロマ・ポリシーの観点については、履修案内のカリキュラムマップを参照してください。 |
授業内容 |
教科書の内容に従って、講義をしていきます。毎回プリントを配布します。パズル(頭の体操)のような内容なので、楽しんで読めると思います。 毎回内容についてテストを行います。 第1回:投票による決定 (1) 第2回:投票による決定 (2) 第3回:アロウの「一般可能性定理」(1) 第4回:アロウの「一般可能性定理」(2) 第5回:個人の選好に対する社会的規制 (1) 第6回:個人の選好に対する社会的規制 (2) 第7回:自由主義のパラドックス (1) 第8回:自由主義のパラドックス (2) 第9回:ゲーム理論の基礎 第10回:囚人のジレンマゲーム 第11回:協力ゲーム 第12回:ロールズの正義論 第13回:正義をめぐる論争 第14回:平等な社会と個人の倫理性 第15回:まとめ―倫理社会の決定理論― |
履修条件・関連項目 |
2単位の選択科目である。 単位取得には、2/3以上の出席が必須。遅刻・早退は2回で欠席1回とみなす。 授業時間30時間に加え、テキストや参考書を用いて本学の標準時間数に準ずる予復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
佐伯胖著『「きめ方」の論理 ―社会的決定理論への招待―』ちくま学芸文庫 |
参考書 |
アマルティア・セン『合理的な愚か者』勁草書房 マイケル・サンデル『リベラリズムと正義の限界』勁草書房 |
成績評価の方法 |
授業への参加度40% 毎回のテスト60% (毎回の授業の中から、投票のパラドックス・アロウの一般可能性定理・センのリベラル・パラドックス・ゲーム理論・正義をめぐる論争・センのケイパビリティ理論について理解度を評価します。) |
教員から一言 |
キーワード |
社会的選択理論 ゲーム理論 一般可能性定理 自由主義のパラドックス |
オフィスアワー |
特にないので、メールで相談して下さい。 |
備考1 |
クラスコードは fky3bsw です。 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/10/02 22:34:36 |