科目名[英文名]
有機反応化学特論   [Advanced Organic Reaction]
区分 前期課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 1060201
責任教員 [ローマ字表記]
森 啓二, 平野 雅文   [MORI Keiji, HIRANO Masafumi]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
有機化合物の主要構成単位である炭素原子は、それを中心として四つの置換基を持つことが可能なため、全ての有機物は三次元的な構造をもつ。その立体構造により、様々な性質の差異が生じることから、その三次元構造をいかに制御して構築するかが、有機合成を行う上での重要な課題である。本講義では、有機化合物の三次元的構造の構築法とその解釈について重点的に紹介する。合わせて、学部の講義では割愛されがちな有機電子論をもとにした反応機構の考え方に関しても、詳しい解説を加える。

【classcode】 z42455h
到達基準
精密有機合成において不可欠な立体選択的反応を体系的に理解できること。
ディプロマポリシー
履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
【第1回】イントロダクション
【第2回】不斉反応の基礎
【第3回】Diels-Alder反応1
【第4回】Diels-Alder反応2
【第5回】アルドール反応1
【第6回】アルドール反応2
【第7回】第1〜6回講義のまとめ 定期試験
【第8回】オレフィン類の立体選択的合成1
【第9回】オレフィン類の立体選択的合成2
【第10回】ペリ環状反応1
【第11回】ペリ環状反応2
【第12回】速度論的光学分割を利用した不斉反応1
【第13回】速度論的光学分割を利用した不斉反応2
【第14回】特殊な不斉情報の制御法
【第15回】第1〜14回講義のまとめ 定期試験
履修条件・関連項目
有機化学を専門としない学生にも配慮するが、大学院の講義であるので原則として学部レベルの基礎的な有機化学に関する知識を有していることを前提に講義を行う。
テキスト・教科書
特になし。
参考書
「大学院有機化学II」東京化学同人
成績評価の方法
平常点+課題(50%)、中間試験25%および期末試験25%で評価します。総合評価により以下の基準で単位を付与します。S: 90 点以上、A:80 点以上 90 点未満、B:70 点以上 80 点未満、C:60 点以上 70 点未満。
2020年度成績分布: S: 17%, A: 33%, B: 33%, C: 17% (今年度も同等の成績分布になるとは限りません)
教員から一言
有機化学の理解で一番つまづきやすい立体化学を、むしろ得意にしていきましょう。
キーワード
立体選択的有機合成化学、触媒反応、不斉反応
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/02/18 18:34:33