科目名[英文名] | |||||
環境・材料産業知財戦略論 [Intellectual Property of Environmental Technology and Materials] | |||||
区分 | 専門職学位課程科目 | 選択必修 | 単位数 | 2 | |
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 3学期 | |
授業形態 | 3学期 | 時間割番号 | 1060817 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
田中 康子, 山田 浩史 [TANAKA Yasuko, YAMADA Hiroshi] | |||||
所属 | 工学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
知的財産をビジネス(経営)に活かして利益を上げ、その利益を研究開発に投資してさらなる知的財産を生み出すサイクルは、企業の発展のため、ひいては産業の発展のために不可欠です。そしてこのサイクル実現のためには、技術と知的財産がわかり、知的財産をビジネスに活かす戦略を立案し実行できる人財が必要です。この様な人財(知財人財)の育成を目指して、知的財産とビジネスとのかかわりを意識した知財経営戦略について、受講生と共にディスカッションしながら双方向授業を行います。 講義内容は、若干変更することがあります。 本講義は実務経験のある教員による講義です。 |
到達基準 |
1.知的財産とは何かを理解できるようになります。 2.知的財産とビジネスの関わり、知的財産の役割を理解し、例を挙げて説明することができるようになります。 3.産業の発達や産業の種類(業種)を念頭に置き、状況に合わせて知的財産をどのようにビジネスに活かすことができるか考えられるようになります。 |
授業内容 |
第1回:オリエンテーション 講師紹介、授業の目的・内容・進め方、成績評価について説明します。知的財産の概要を、事業とのかかわりを交えて説明します。 第2回:身近な知的財産1 身近な製品やサービスが、知的財産としてどの様に保護されているか紹介します。 第3〜4回:身近な知的財産2(グループ演習) 身近な製品やサービスに関する知的財産(特許、意匠、商標)を調査するグループ演習を行い、知的財産の役割や効果についてグループで検討して発表してもらいます。 第5回:営業秘密 営業秘密(不正競争防止法)による知的財産の保護について紹介し、特許権や商標権に保護との違いやメリット・デメリットについて考えます。秘密情報漏えいリスクについても取り上げます。 第6回:第四次産業革命と知的財産 第四次産業革命(AI、IoT、ビッグデータ)について紹介し、知的財産との関わりを考えます。 第7回:前半講義のまとめとディスカッション 第8回:知財戦略論1(オープン・クローズ戦略、標準化戦略) オープン・クローズ戦略及び標準化戦略について、事例を挙げながら紹介します。 第9回:知財戦略論2(食品・素材ビジネス) 切り餅、ノンアルコールビール、緑茶ビジネス等の例を取りあげて、特許訴訟や異業種への参入について紹介します。 第10〜11回:知財戦略論3(医薬品ビジネス) 医薬品業界の特殊性と最近の動向、医薬品に特有の特許制度について紹介します。最近のホットトピックである、先発品(新薬)と後発品(ジェネリック)についてその是非と今後について考えます。(グループディスカッションと発表) 第12回:知財戦略演習1 与えられた課題について、グループで知財戦略立案の演習をします。 第13〜14回:知財戦略演習2 グループ毎の発表、講師・他のグループメンバーからのフィードバックを行います。 第15回:総まとめ 講義全体の総まとめとして、知的財産をビジネス(経営)に活かして利益を上げるための知財経営戦略を立案するために、さらに必要な知識やスキルについて考えます。レポートの課題を説明します。 |
履修条件・関連項目 |
事前課題がある場合は目を通しておいてください。 各自必要に応じ、参考書を読んでください。 |
テキスト・教科書 |
資料として、事前に配布します。 |
参考書 |
産業財産権標準テキスト特許編(第8版)(工業所有権情報・研修館) 産業財産権標準テキスト総合編(第4版)(工業所有権情報・研修館) |
成績評価の方法 |
成績は、レポート(50%)と講義への参加(50%)を考慮して以下のとおり評価します。「レポート」では、レポート作成スキルも評価の対象となります。「講義への参加」とは、講義中の発言(内容・頻度)とグループワークへの貢献度を意味します。 S:90点以上 A:80〜89点 B:70〜79点 C:60〜69点 D:60点未満 |
教員から一言 |
本講座では、知的財産をビジネスに活かす戦略を立案し実行できる知財人財の育成を目的としています。この様な人財には、知的財産制度を知るだけでなく、常に知財をビジネスに関連づけて考える習慣が身についていることが求められます。また、ビジネスに貢献する戦略を立案して実行するためには、経営陣に対して発言力を持つことが大切です。 本講座を通して、頭で戦略を立案するだけでなく、実際に戦略を実行するために周りを巻き込んで牽引できるプレゼンテーション/ファシリテーションスキルの重要性を認識し、今後の皆さん自身の発展、そして産業の発展につながることを期待しています。 |
キーワード |
オフィスアワー |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2022/03/29 10:19:12 |