科目名[英文名]
先端情報システム構築論   [Advanced Computer and Communication Systems Architecture]
区分 専門職学位課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 1学期 
授業形態 1学期  時間割番号 1060823
責任教員 [ローマ字表記]
山田 浩史, 並木 美太郎   [YAMADA Hiroshi, NAMIKI Mitaro]
所属 工学府 研究室   メールアドレス

概要
本講義では、情報処理(IT)産業における知財戦略の基本的な考え方と、知財課題解決のキー(鍵)を具体的な事例を通して学びます。IoT (Internet of Things)、AI・量子コンピューティング時代を迎え、情報処理産業の知財課題は劇的に増大し、かつ迅速な解決が求められています。本講義では、特許・意匠・商標といった従来型の知的財産権のみならず、著作権、営業秘密、契約の在り方のように新しいタイプの広義の知的財産についても取り上げ、実務家教員とのクラスディスカッションを通じてIoT、AI・量子コンピューティング時代の新しい知財課題の解決法について学びます。
到達基準
(1) 情報処理産業における知財の役割と課題を概説することができる。
(2) IoT、AI・量子コンピューティング時代の新しい知財課題を認識し、その解決法のキー(鍵)を理解することができる。

授業内容
1. オリエンテーション
2. 日本の特許制度 (1) - 発明を書いてみよう
3. 日本の特許制度 (2) - 特許訴訟制度
4. 日本の知的財産制度 (1) - 意匠・商標・著作権
5. 日本の知的財産制度 (2) - 契約法・営業秘密(不正競争防止法)・独占禁止法
6. 米国の特許制度 -特許訴訟ケーススタディ
7. グローバル知的財産制度 - 欧州及び中国・インド・ブラジル・ロシアの知的財産制度
8. 企業経営と知的財産 (1) - 競争戦略とイノベーション
9. 企業経営と知的財産 (2) - クラスディスカッション (スマートフォン特許訴訟)
10. 企業経営と知的財産 (3) - 日本企業の知的財産マネジメント
11. 企業経営と知的財産 (4) - 知的財産トピックス及びOSS活用について
12. 企業経営と知的財産 (5) - グローバル企業の知的財産戦略
13. 日本の情報処理産業の知的財産戦略 - 日立の知的財産戦略
14. クラスディスカッション - グローバル企業の知的財産戦略比較)
講義内容及びケースは講義の進行に応じて変更することがある。
履修条件・関連項目
特になし。
テキスト・教科書
特に指定なし。講義資料はMoodleを通じて提供する。
参考書
参考書は講義中に紹介する。
成績評価の方法
70%以上の出席をした学生に、S,A,B,C,Dの五段階で評価する(自宅学習分は、レポート内容にて評価)。
S(90-100): Superior、到達基準を超えた成果を上げている
A(80-89): Good、到達基準を十分達成している
B(70-79): Fair、到達基準を達成している
C(60-69): Poor、到達基準をほぼ達成している
D(0-59): Not Applicable、到達基準に達していない(単位不可)
課題演習(レポート): 80%(質的評価あり)
課題演習A [発明を書いてみよう]: 10%,
課題演習B [ソフトウェア特許侵害ケース分析]: 20%,
課題演習C [スマートフォン特許への反論案作成]: 20%,
課題演習D [情報処理産業の知的財産戦略]: 30%(提出必須)
クラスディスカッションへの貢献: 20%.(参加度考慮)
教員から一言
講師は総合電機・情報処理企業に勤務し、多くの企業やNPE(Non-Practicing Entity)との知財紛争を経験してきた。電機・情報処理産業における知財マネジメントは最近大きく変化してきている。多くの学生が具体的なケーススタディを通じて、企業経営における知財の役割を認識すると共に、IoT、AI・量子コンピューティング時代の新たな知財課題解決のヒントを学んで欲しい。
キーワード
企業経営、知的財産戦略、知財課題、知財課題解決、情報処理産業、IoT、AI(人工知能)、スマートフォン、パテントトロール、著作権、OSS(オープン・ソース・ソフトウエア)、契約
オフィスアワー
Mailでの質問可。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2022/03/29 10:21:29