科目名[英文名]
並列処理特論   [Parallel Processing]
区分 後期課程科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次   開講時期 3学期 
授業形態 3学期  時間割番号 1080443
責任教員 [ローマ字表記]
中條 拓伯   [NAKAJO Hironori]
所属 工学部 研究室   メールアドレス

概要
【Google Classroom クラスコード】
  ak2zjs4
【目的】
並列処理,並列計算機アーキテクチャの構成を理解し,受講者自身の研究の促進のために並列処理を活用できるような基礎知識を身につけることを目的とします.
【概要】
今後の高性能計算機は、複数の計算機をネットワークで接続した形態を取り、並列に処理する方式が主流になります.この授業では、LAN,WANなどの従来のネットワーク技術に加え,System Area Network (SAN)と呼ばれる並列処理のためのネットワーク技術について触れ,そのためのアーキテクチャ、ハードウェア,ソフトウェアについて解説します.
到達基準
並列処理システムについて,その構成方式を説明できるようになること.
その性能を定量的に判断できるようになること.
自身の研究に並列処理システムを活用できるための基礎知識を身につけること.
工学部履修案内中の情報工学科カリキュラムマップのディプロマ・ポリシーの観点(B)(C)に該当する.
授業内容
この講義は,コンピュータアーキテクチャの教科書である Computer Architecture Quantitative Approachの中で,特にスレッドレベル並列の原理について解説し,理解した内容について発表していただきます.
講義は講義および輪講形式にて,以下の内容で進めていきます.

第1回: 並列処理の基礎概念と並列処理の目的
第2回: 並列処理におけるデータ通信の基礎: 共有メモリとメッセージパッシング
第3回: 共有メモリによる通信の疑似コードによるプロトコルの発表1
第4回: 共有メモリによる通信の疑似コードによるプロトコルの発表2
第5回: 単体プロセッサにおけるキャッシュメモリの基本
第6回: 共有メモリのためのキャッシュ機構: 基本プロトコル
第7回: 基本キャッシュコヒーレンスプロトコルに関する発表
第8回: 共有メモリのためのキャッシュ機構: 各種コヒーレンスプロトコル
第9回:各種コヒーレンスプロトコルに関する発表1
第10回: 各種コヒーレンスプロトコルに関する発表2
第11回: 各種コヒーレンスプロトコルに関する発表3
第12回: 各種コヒーレンスプロトコルに関する発表4
第13回: 計算機高性能化に関する調査報告1
第14回: 計算機高性能化に関する調査報告2
第15回: 計算機高性能化に関する調査報告3
履修条件・関連項目
システムプログラム、ネットワークプログラミングの基本的な知識を要する.
本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと.
テキスト・教科書
各講義時に配布するパワーポイントファイル
参考書
Computer Architecture: A Quantitative Approach, John L. Hennessy, David A. Patterson著, Morgan Kaufmann
成績評価の方法
講義中に出題する小問題、最後に出す課題のレポート提出により評価
教員から一言
並列処理に必要とされるネットワーク技術や,実際の大規模並列計算機の実装例などを中心にプロセッサアーキテクチャ、並列計算機アーキテクチャについて知見を深めます.
キーワード
並列処理,プロセッサアーキテクチャ、並列計算機アーキテクチャ
オフィスアワー
講義の前後やメールによる質問を受け付けます.直接の質問は事前にメールによる日時の問い合わせを行って下さい.
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
英語
語学学習科目
更新日付
2022/09/30 3:51:19