科目名[英文名]
分析化学Ⅰ   [Analytical Chemistry I]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 3  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 01en3019
責任教員 [ローマ字表記]
山形 洋平, 田中 あかね, 鈴木 栄, 川合 伸也   [YAMAGATA Yohei, TANAKA Akane, SUZUKI Sakae, KAWAI Shinya]
所属 グローバル教育院 研究室   メールアドレス

概要
人間活動の影響による温暖化に対し、その対策と並行して将来環境下における森林の動態予測が求められている。森林を構成している樹木という生物体が、どのように環境に対して反応し適応しているのか、を理解することが必要である。本講義では、樹木がどのように生育環境の変動に対して応答し、また適応しているのか、生態生理学の視点から講ずる。さらに、環境ストレスに対する応答能を炭素の吸収と分配(=物質生産学)の視点から講述する。この後に開講される木材科学および森林科学関連授業の導入として位置づけられる講義である。
到達基準
植物生理学および生態学の基礎原理を理解できる。特に、個葉レベルの生理現象を基礎に生化学的研究を進めにくい樹木の光合成生産や光合成生産物の分配について研究技術の基礎、生物多様性国家戦略の意味、窒素沈着の個葉光合成機能に及ぼす生態生理を理解できる。また、樹木の生理状態を把握するための基本的な測定方法を学ぶことができる。

本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP(三つのポリシー)のカリキュラムマップを参照してください。
https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
非常勤講師による集中講義で行う。

◎丹下先生担当分
1)水分ストレス
2)低音傷害
3)水分輸送
4)光合成
5)環境適応性
6)総括①
7)総括②

◎矢崎先生担当分
1)イントロ〜樹木はどうやって数10mの高さまで水を吸い上げるのか?
2)樹木の水の移動様式
3)形態・組織構造との関係
4)炭素獲得と水分保持のジレンマ
5)木部構造の種特性と環境への適応
6)樹木の通水機能と木部形態特性
7)総括①
8)総括②
履修条件・関連項目
履修条件は特にないが、本学の標準時間数に準じる予習と復習を行うこと。植物組織形態制御学、植物環境植物学、森林資源形成学と併せて学んで欲しい。
テキスト・教科書
講義に際して、適宜資料を配付する。
参考書
丹下健・小池孝良 編著 造林学4訂版 朝倉書店、小池孝良編著 樹木生理生態学 朝倉書店、村岡裕由・可知直毅編著 光と水と植物のかたち 文一総合出版、伊豆田猛編著 植物と環境ストレス、コロナ社、船田 良ら編著、木質の形成、海青社
成績評価の方法
テスト50%、レポート50%を評価する。
教員から一言
豊かな森林資源を如何にして持続出来るか、を学んで頂きたい。また、環境変動に対して樹木がどうやって行きて行くのか、樹木が巨大な存在なだけに、未だに謎が多い。講義を通じて、そこに生えている樹木に様々な生存戦略があることを感じて欲しい。
キーワード
光合成、炭素獲得、高CO2、窒素沈着、操作実験、生物多様性保全、水分生理、木部構造、環境ストレス
オフィスアワー
窓口教員:環境資源科学科・船田 良教授に問い合わせて下さい(funada@cc.tuat.ac.jp)
備考1
生物ストレスに関する情報は、被食防衛機能以外は講じることが出来ないので、資料を希望者に配布。
備考2
参照ホームページ
http://www.tuat.ac.jp/~keisei/funada.htm,
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/02/25 17:30:40