科目名[英文名]
環境資源科学特別講義Ⅱ   [Special Lecture on Environmental Sciences and Natural Resources II]
区分 専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 24  開講時期 通年 
授業形態 通年  時間割番号 02a2661
責任教員 [ローマ字表記]
戸田 浩人   [TODA Hiroto]
所属 生物システム応用科学府 研究室   メールアドレス

概要
「情報」を扱うときに、言語と社会についての理解は避けて通れない。
知能情報システム工学科では、エレクトロニクス技術やコンピュータに関連する情報理論・情報技術を専門的に学ぶが、一般の人がコンピュータを利用するのは、自然言語を通じてである。知能情報システムの開発に携わるには、言葉の機能、構造、人の認識への影響などについての理解が欠かせない。
このコースでは、人間の言語についての広い視野と深い知見を身につけるため、現代言語学の成果から知能情報工学専攻の学生に役立つと思われる知見を講義し、さらにアクティブラーニングも採り入れ、分析のエクササイズや実験への参加を通して自然言語の構造の客観的分析についての理解を深めることを目指す。 

G. Classroom code: ofvhh6b
到達基準
本コースの受講者は、コース終了までに以下が出来るようになることが期待されます。

1.自然言語の特徴と日本語の位置づけ、現代言語学の流れと言語観および方法論の概要を理解し、説明できる
2.言語と思考の関係および音象徴についての仮説を理解し、説明できる
3.類型論的な観点から日本語の特徴を理解し、説明できる
4.認知科学的な観点から自然言語の特性を理解し、説明できる
5.実験に参加し、被験者としての経験を積み、実験実施での注意点や研究倫理のポイントを理解できる
   
ディプロマポリシーの観点
履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
*下記の授業内容は、履修生の理解度に応じて変更・調整する可能性があります。

1.ガイダンス、実験1
2.世界の言語と日本語、現代言語学の流れ(1):歴史言語学、ソシュールの記号学
3.現代言語学の流れ(2):構造主義、生成文法、認知言語学
4.自然言語の特徴:恣意性、生産性、転位(超越)、言語の階層性
5.言語相対論:サピア=ウォーフ仮説, 思考と言語
6.(TBA)
7.音象徴:恣意性と有契性、調音音声学、仮説と実験
8.言語類型論と日本語
9.日本語と英語の対比
10.「心」の拡張としての言語
11.人工言語と自然言語
12.進化言語学
13.後半の確認とまとめ
14.実験2
15.まとめ・到達度確認

履修条件・関連項目
原則、知能情報システム工学科の学生のみ。他学科履修については、所属学科の許可を得てから相談してください。
テキスト・教科書
授業内で指示します
参考書
授業内で指示します
成績評価の方法
1.自然言語の特徴と日本語の位置づけ、現代言語学の流れと言語観および方法論の概要、言語と思考の関係、音象徴についての仮説などを理解し、説明できるかを、試験によって評価します(40%)
2.類型論的な観点から日本語の特徴を理解し、説明できるか、また認知科学的な観点から自然言語の特性を理解し、説明できるかを、試験によって評価します (40%)
3.授業内で行う実験への参加、授業への積極的な貢献を、平常点により評価します(20%)
教員から一言
人文系の内容を扱いますが、知能情報システム工学科の研究のバックグラウンドとなる内容ですので、興味と積極性をもって学んでください。
キーワード
オフィスアワー
メールで申し込んでください
備考1
Code:
g4zoiqq
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/03/15 14:17:11