科目名[英文名]
農業機械学   [Agricultural Machinery]
区分 専門科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 通年 
授業形態 通年  時間割番号 02c3365
責任教員 [ローマ字表記]
庄司 雅彦, 松本 武   [SHOJI Masahiko, MATSUMOTO Takeshi]
所属 生物システム応用科学府 研究室   メールアドレス

概要
2023年度は対面で実施します。

【Google Classroom クラスコード】qe3zmse

【目的】有機金属化合物をもちいた反応は、現代の有機合成化学において必須となっており、近年のノーベル化学賞も有機金属化学の分野から多く選出されている。有機金属化学は有機化学と無機化学のハイブリッドであり、フロンティアでもある。従って、有機化学と無機化学の知識をもとにした体系的な理解が望まれる。専門科目の中の位置付けとしては、有機化学と無機化学および触媒化学の境界領域の位置する化学の初歩的理解である。

【概要】本講義では、有機金属化合物の定義、構造的特徴、素反応、基礎的触媒反応ならびに最近の触媒反応を講義する。有機金属化合物を用いた触媒反応については、「有機化学III」においても数例の解説を行なっているが、事例の紹介にとどまっていた。本講義では触媒反応の理解を深化されるため、有機金属化合物がおこす素反応の組み合わせにより触媒反応が構成されていることを正しく理解できるように段階的に講義を進める。
到達基準
有機金属化合物の性質と素反応を理解し、素反応の組み合わせにより触媒反応が構築されていることを理解できること。一般的な有機合成化学に使われる有機金属化合物による触媒反応が理解できること。

本科目のカリキュラムポリシーは履修案内のカリキュラムマップを参照してください。
授業内容
【第1回】イントロダクション
【第2回】有機金属化合物の定義
【第3回】配位子の構造的特徴
【第4回】有機金属化合物の合成
【第5回】遷移金属化合物が関与する素反応
【第6回】まとめ
     中間試験
【第7回】均一系遷移金属錯体を用いた水素化反応
【第8回】触媒的ヒドロシリル化とヒドロボリル化
【第9回】触媒的カルボニル化
【第10回】アルケンの官能基化
【第11回】アリル金属錯体が関与する反応
【第12回】オレフィンメタセシス反応
【第13回】クロスカップリング反応
【第14回】触媒的炭素ー水素結合の官能基化
【第15回】まとめ
     定期試験
履修条件・関連項目
有機化学I、II、III、IVならびに無機化学IおよびIIが履修されていること。これらの科目が未履修の場合にも履修を認めますが、当該科目の内容を知っている前提で講義を進めます。このためこれらの講義の振り返りも重要であり、予習、講義、宿題、課題レポート、復習などで毎週4時間の学習が必要です。
テキスト・教科書
化学の要点シリーズ6「有機金属化学」日本化学会編、垣内史敏著、共立出版 (ISBN978-4-320-04411-1 C3343 \1,700)
なお、Google Classroomより、本科目で使用するPowerPointファイルがダウンロード可能です。ただし、著作権の問題で本人の学習にのみ使用し、複製や配布を禁止します。また課題や宿題は適時Classroomを通して出されます。
参考書
化学選書「有機金属化学 ―基礎と応用ー」山本明夫著 裳華房 (ISBN 4-7853-3301-4)
成績評価の方法
宿題・レポートおよびその他20ポイント、中間試験40ポイントおよび期末試験40ポイントの合計ポイントで評価し、90ポイント以上をS、80ポイント以上90ポイント未満をA、70ポイント以上80ポイント未満をB、60ポイント以上70ポイント未満をC、および60ポイント未満をDまたはEとします。オンライン授業時には適時変更されることがあります。

2022年度の成績分布は、S(10.3%)、A(25.6%)、B(17.9%)、C(33.3%)、D(10.3%)でした。
教員から一言
有機金属化合物は、新反応の宝庫であり、ポリマーバッテリーをはじめとする電子材料や半導体の合成原料としても使われており、最先端の学問分野です。しかしパーフェクトな理解のためには有機化学と無機化学の両方の知識が不可欠であり、基礎的知識がなければ有機金属化合物を使いこなす事は困難です。この分野の十分な理解は必ず将来役立ちます。
キーワード
有機金属化学、分子触媒化学
オフィスアワー
月曜日12:00-13:00。なお、メールでの問い合わせも可能です。
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/02/16 16:39:10