科目名[英文名]
生物生産環境学Ⅱ   [Environmental Control II]
区分 専門科目  選択必修   単位数 1 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 後学期 
授業形態 後学期  時間割番号 02l3155
責任教員 [ローマ字表記]
甲田 菜穂子   [KODA Naoko]
所属 農学部 研究室 1号館411部屋  メールアドレス

概要
免疫の基礎、次いで抗体分子に代表される免疫に関与する蛋白質の構造、機能、多様性、さらにはこれらの蛋白質の工学応用に関して最新のトピックスも併せて講義する。授業前までに講義資料の抜粋をGOOGLE Classにアップロードするので、予習および復習に役立てて欲しい。
到達基準
1)免疫の基礎的知識をえること
2)抗体分子の構造、機能、多様性を理解し、その取得法を説明できる。
3)免疫に関与する蛋白質の工学応用例を正しく説明できる。
授業内容
免疫学:
第1回 免疫学への入門(黒田)
第2 自然免疫(黒田)
第3 獲得免疫(黒田)
第4 免疫応答で主役を演じる分子、細胞と組織:抗体とT細胞受容体(鶴井先生:順天堂大学)
第5 TLRなど(黒須先生---:国立感染研究所)
第6 細菌、ウイルス、対する免疫応答(黒須先生:国立感染研究所)
第7 免疫応答と疾病(鶴井先生):アレルギー、自己免疫応答、癌(鶴井先生:順天堂大学)

抗体工学:
第8回 抗体の構造と機能、および取得法
第9回 抗体工学-ヒト型化抗体, 触媒抗体など-
第10回 免疫工学-キメラ抗原受容体, 修飾サイトカインなど-
第11回 低分子抗体と抗体様分子
第12回 コンジュゲート抗体と融合抗体
第13回 二重特異性抗体の開発
第14回 次世代がん治療抗体の開発
履修条件・関連項目
免疫学:生化学、分子生物額の基礎知識が必要となる
抗体工学:本講義は、蛋白質の構造および改変に関する内容も多く含んでいるため、バイオサイエンス専門科目の「蛋白質科学」を履修していることが望ましい。

テキスト・教科書
好みでいずれの参考書を教科書として購入をお勧めします。
参考書
1.「免疫系のしくみ第4版」、LAUREN SOMPAYRAC著, 桑田啓貴&岡橋暢夫訳、東京化学同人],3200円
2.「もっとよくわかる!免疫学」 (実験医学別冊、羊土社) 河本 宏 著4650円
成績評価の方法
成績評価の方法

授業への参加度/貢献度 (50%) 、宿題・レポート・小テスト等 (50%) で成績評価

教員から一言
近年、抗体医薬品の上市が急増しており、またその開発に寄与した複数の研究者がノーベル賞を受賞しています。またキメラ抗原受容体(CAR)療法が承認されるなど、人工改変抗体分子の医療応用も益々進んでいます。なぜ抗体が幅広く産業利用されてきたのかを、その構造および機能から理解すると共に、特に医薬品としての開発を考える上での必要要件を理解し、自ら発想する力を身につけてもらいたいと思っています。


キーワード
抗体, ファージ提示法, 分子標的医薬品, 抗体医薬, 人工抗体, キメラ抗原受容体
オフィスアワー
備考1
備考2
参照ホームページ
Googleclass: afjgxte
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/04/11 17:46:09