科目名[英文名]
標準化   [Standardization]
区分 教養科目  選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 34  開講時期 2学期 
授業形態 2学期  時間割番号 02t0306
責任教員 [ローマ字表記]
千年 篤   [CHITOSE Atsushi]
所属 農学部 研究室   メールアドレス

概要
日本の将来を左右する国際標準化(ルール作り)を学ぶ
(経済産業省、産業界との連携による特別講座)

「標準化」(国際ルール作り)の定義、その歴史、さらに具体的な産業ごとにどのような課題が存在しているのかを学びます。経済産業省の課長として「標準化」問題の最前線を知る一橋大学の江藤学教授の基礎的な講義のあとで、機械、電機・電子、通信、バイオなど多様な産業の具体的な事例に即して、そのリアリティを知ることができます。こうした知識を持っていることは、これから就職活動を控えている学生、また現にその真っただ中にいる学生にとって、即効性のある有効な武器になるはずです。

【授業の趣旨】
 この共同授業は、国が主導する「標準化官民戦略会議」の後押しをうけて、東京外大、東京農工大、電通大からなる西東京三大学連携を基礎に、さらに一橋大学と東京学芸大が協力して実施される日本で初めての画期的な講義です。
 「標準化」とは、工業規格などの技術の普遍的な基準を確立することであり、技術の普及や発展の前提を整えることを意味します。それはしばしばたんなる「規格化」と混同されますが、「標準化」とはそれ自体が国際ルール作りの闘争であり、ダイナミックな交渉や調整のフィールドです。我が国では、この「標準化」への取組みが欧米や中国などに比べて弱かったために、技術開発の面での成功を、国際競争力での優位性に結び付けることに失敗してきたという苦い歴史をもっています。「標準化官民戦略会議」はこうした反省にのっとり、企業経営のトップに「標準化」が技術開発と並行した国際ルール作りの戦場であるという自覚を持たせるとともに、これから国際社会で活躍する若いエリート人材のなかにも、「標準化」についての理解とセンスを涵養しようと試みています。
 多摩地区の五つの大学はその問題提起に呼応し、経済産業省や産業界の支援を受けつつ、また文理協働の観点から東京外大のような文系の大学も交えて、今回の特別な集中講義を実現することになりました。
到達基準
全学ディプロマ・ポリシーにおける、とくに次の目標に関連する。
- 科学技術分野への貢献や課題解決を目指した研究開発を進める実行力
- 多様な環境における他者との協働を支える対人力
- 国内外で活動するために必要なコミュニケーション力
授業内容
本科目は、毎年度、西東京三大学連携事業の一環で開講されます。
2023年度の「標準化」当番大学は東京外国語大学です。2023年度前期に開講期間が提示され、履修希望者は、別途(SPICA以外)、履修登録が求められますので、ご注意ください。

授業日程はついては、当番校の東京外国語大学が調整したうえで、例年6〜7月にWEB掲示板等にて公表されます。ご参考まで、昨年度の日程を以下、記します。
期間:2022年9月7日(水)〜9月13日(火)(土・日を除く)
    原則、各日3限〜5限(13:00〜18:00)計15回
  ※初日の9月7日(水)のみ2〜5限(2限は10:40開始)
   2日目の9月8日(木)は3・5限(4限なし)
実施方法:対面授業又は一部オンライン(zoom予定)

9月7日(水)
(1)「標準化の基礎」 
(2)「製品基準とビジネス」 
(3)「試験方法標準」 
(4)「新たな技術の台頭と社会への浸透における標準化の役割」
9月8日(木) 
(5)「電機・電子産業 2022年度 戦略的国際標準化への取組み」
(6)「通信の標準化」
9月9日(金)
(7)「認証ビジネス」
(8)「イノベーションと標準化」
(9)「標準化と教育」
9月12日(月)
(10) 「スタートアップエコシステムとルールメイキング戦略」 
(11)「農業分野の標準化と認証」
(12)「国際市場を開拓する標準化戦略」
9月13日(火)
(13)「国際交渉の実務」
(14)「国際(経済)交渉、標準化」
(15)「まとめ」

※ 授業計画には変更の可能性があります。
履修条件・関連項目
テキスト・教科書
なし
参考書
江藤学編『標準化教本 世界をつなげる標準化の知識』日本規格協会、2016年
成績評価の方法
(予定)各講義の提出物30%、課題レポート70%
教員から一言
SPICAでの履修登録は仮登録です。履修を希望される場合は、必ず、所定のGoogleフォームから後日、提示される所定期限までに登録を行ってください。 
キーワード
標準化、国際ルール作り、知財戦略、デファクト・デジュール・フォーラム標準、官製認証ビジネス、コストダウン、市場拡大
オフィスアワー
備考1
※2019年度以降の新カリキュラム適用の学生については、「標準化」で単位認定されます。
2018年度以前の旧カリキュラム適用の学生については、工学部特別講義Ⅰ(標準化)で単位認定されます。
なお、いずれの場合も卒業に必要な単位数にカウントされます。
備考2
※工学府、生物システム応用科学府の学生については、強化科目として単位が付与された場合であっても、修了要件には参入されません。
   (単位が付与された場合、成績証明書には記載されます。)
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/02/06 18:41:38