科目名[英文名]
農業環境工学実験Ⅰ   [Experiments on Agricultural Environment Engineering Ⅰ]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 14  開講時期 通年 
授業形態 通年  時間割番号 02t5006
責任教員 [ローマ字表記]
田﨑 敦子   [TASAKI Atsuko]
所属 農学部附属広域都市圏フィールドサイエンス教育研究センター 研究室   メールアドレス

概要
生物学が社会や科学界の様々な場面で応用される今日では、国際的な環境において研究者が生物学に関連する研究や事例を説明し議論できるスキルが求められる。特に、神経系や内分泌系による体内環境の調節、免疫、植物病理の事例は、社会的にも重要性が高く話題になることが多い。本科目では、細胞間のコミュニケーションに焦点を当て、そのような研究題材や話題として頻出する分野の基礎知識を英語で学び、関連する語彙力と表現力を高めることを目的とする。さらに、科学的思考問題に英語で取り組み、意見や解釈の説明、ディスカッションを行うことで、英語で生物学的な内容を議論するスキルを向上させることを目指す。具体的には、英語で、プロセスを説明すること、構成要素の機能的な役割を説明すること、相互作用やシステム全体の制御機構を説明すること、比較して類似点や相違点を説明することを実践する。
到達基準
1. 生体システムにおけるプロセスについて、英語で、一連の流れや構成要素の役割、制御機構のメカニズム、異なるシステムとの類似点や相違点を順序よく説明できる。
2. 細胞間のコミュニケーションに関連する研究課題や事例を英語で説明し、議論できる。
授業内容
【神経系】
第1回
・ガイダンス
・神経細胞のコミュニケーション:ニューロンの構造と活動電位の電動、シナプス間の情報伝達
<一連の出来事の流れを順を追って説明する(基礎)>

第2回
・神経細胞のコミュニケーション:中枢神経と末梢神経、情報の整理と判断を担う脳、学習(記憶)の仕組み
・神経系疾患の例
<一連の出来事の流れを順を追って説明する(応用)>

第3回
・データ分析問題や思考問題の回答についてのディスカッション
・発表と質疑応答:神経系疾患に使われる治療薬の作用
<一連の出来事の流れを順を追って説明する(実践)>    

【感覚と運動】
第4回
・感覚情報の伝達経路と脳による認識
<刺激の感受やシグナル物質、タンパク質の分子レベルの相互作用を説明する(基礎)> 

第5回
・筋収縮の分子機構とその制御に関わる神経系
<刺激の感受やシグナル物質、タンパク質の分子レベルの相互作用を説明する(応用)> 

第6回
・データ分析問題や思考問題の回答についてのディスカッション
・発表と質疑応答:さまざまな動物種における動きに関する考察
<刺激の感受やシグナル物質、タンパク質の分子レベルの相互作用を説明する(実践)>     

【内分泌系】
第7回
・内分泌系による体内環境の調節:ホルモンの分泌、受容体との結合、細胞内のシグナル伝達
<体内環境の制御メカニズムを説明する(基礎)> 

第8回
・内分泌系による体内環境の調節:ネガティブまたはポジティブフィードバック機構、生体恒常性
・内分泌疾患の例
<体内環境の制御メカニズムを説明する(応用)> 

第9回
・データ分析問題や思考問題の回答についてのディスカッション
・発表と質疑応答:生体リズムに関する考察
<体内環境の制御メカニズムを説明する(実践)>   

【免疫】
第10回
・自然免疫、炎症反応、獲得免疫
<複雑な免疫のしくみを説明する(基礎)>  

第11回
・免疫記憶
・免疫不全や自己免疫の例
<複雑な免疫のしくみを説明する(応用)>  

第12回
・データ分析問題や思考問題の回答についてのディスカッション
・発表と質疑応答:アレルギーに関する考察
<複雑な免疫のしくみを説明する(実践)>   

【植物のストレス応答】
第13回
・植物の環境応答と植物ホルモンの作用
<動物と植物における環境の認知やシグナル伝達を比較し類似点と相違点を説明する(基礎)>  

第14回
・植物の防御応答
・データ分析問題や思考問題の回答についてのディスカッション
<動物と植物における環境の認知やシグナル伝達を比較し類似点と相違点を説明する(応用)>  

第15回
・発表と質疑応答:動物や植物の病原体に対する防御反応について
・まとめ
<動物と植物における環境の認知やシグナル伝達を比較し類似点と相違点を説明する(実践)>
履修条件・関連項目
30時間の授業と毎回1~2時間程度の課題に加え、Google Classroomに掲載された教材や後述の参考書を使って本学の標準時間数に準ずる予習・復習を行うこと。
テキスト・教科書
毎回講師が作成した教材を配布する。
参考書
キャンベル生物学」第11版。Campbell & Reece “Biology” 11th ed.
「細胞の分子生物学」第6版。Albert et al. “Molecular Biology of the Cell”
成績評価の方法
成績評価は、授業内で取り組む語彙確認や思考問題 (20%)、グループワーク (30%)、発表課題 (30%)の充実度と達成度に加え、授業への貢献度(20%)を基準として総合的に判断する。
教員から一言
キーワード
神経系、内分泌系、免疫、植物のストレス応答
オフィスアワー
授業の前後で質問を受け付けるほか、e-mailで予め連絡を入れてくれれば、随時受け付ける。 (fy6808(あっと)go.tuat.ac.jp
備考1
備考2
参照ホームページ
開講言語
英語
語学学習科目
更新日付
2023/02/01 17:22:37