科目名[英文名]
基礎分子生物学   [Basic Molecular Biology]
区分   選択必修   単位数 2 
対象学科等   対象年次 1  開講時期 変則通年 
授業形態 変則通年  時間割番号 05EC0115
責任教員 [ローマ字表記]
下薗 哲   [SHIMOZONO Satoshi]
所属 グローバル教育院 研究室   メールアドレス

概要
この科目は、筑波大学の江前敏晴先生(松下窓口)、東京大学の青木謙治先生(小瀬窓口)が担当する集中講義で、講義概要は以下の通りである。

<江前先生 担当分>
【目的】自然環境資源学特論Iは木質バイオマスの有効利用に必要な知識と最先端技術の習得を目標としている。資源機能制御学教育研究分野の推奨科目に位置付けられている。

【概要】
紙は、バイオマスである森林資源等を活用した環境にやさしい材料である。紀元前から製造されているが、今なお大量に市場で活用されている。紙の原料となる森林資源あるいは植物資源が生態系の循環の中に組み込まれているからである。循環しないカーボンの排出が気候変動を引き起こす懸念から、日本は2030年には温室効果ガス排出量を2013年比で46%削減、2050年に完全なカーボンニュートラルを実現することを閣議決定している。そのため各事業体は、製品や製造工程の一部でも紙のようなバイオマス材料に置き換えようと努力している。そのためには紙という材料が様々間局面で使用されることを想定し、熱可塑性を付与するために生分解性プラスチックと混合したり、森林資源が枯渇しないように農産廃棄物や未利用バイオマスを活用したり、原料となるバイオマス資源を開拓することが重要となる。このような新たなバイオマス材料の開発の例を紹介し、その開発のコンセプトや応用について解説する。

<青木先生 担当分>
【目的】
身の回りにある木材・木質材料の基礎から、建築物への利用といった応用分野まで幅広い知識を身に付け、木材利用の意義や効果について考察を深めることを目的とする。

【概要】
各種木質材料の製造方法や用途といった基本的な知識を概観すると共に、JAS・JISなどの材料規格、建築物の構造材として用いる際に必要な基準強度・許容応力度に関する知識、木造住宅構法の種類と特徴、近年の中大規模木造建築の増加の背景と技術開発の最新情報など、木材利用の基礎から応用までの幅広い分野の講義を行う。

本講義は、修士論文に関連した研究分野での先端的研究トピックスの習得に位置づけられる。
到達基準
<青木先生 担当分>
木材・木質材料の製造方法や用途について理解し、その最大の利用先である木造建築物についての最新の技術開発について学ぶことで、今後の木材需要拡大に向けて自身の考えを説明できるようになること。


本科目のディプロマ・ポリシーの観点:
本学HP三つのポリシーのカリキュラムマップを参照してください。
URL: https://www.tuat.ac.jp/campuslife_career/campuslife/policy/
授業内容
<江前先生担当分>
1) 紙の歴史と製造方法
2) 紙の基本的な性質
3) 紙基板デバイス
4) 図書の劣化機構
5) 紙の製造に応用する新規バイオマス材料と新規エネルギー源

<青木先生担当分>
第1 回 地球環境と木材と建築の関わり
第2 回 木質材料の製造と用途1(製材、集成材、LVL、CLT)
第3 回 木質材料の製造と用途2(合板、OSB、PB、MDF)
第4回 木材・木質材料の強度特性とその影響因子
第5回 木材・木質材料の基準強度と許容応力度
第6回 木造住宅構法の種類と特徴
第7回 中大規模木造建築物の推進とその背景
第8回 CLTの利用と木造中高層建築の開発
第9回 建築における木材利用を推進していくために
履修条件・関連項目
授業時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。
テキスト・教科書
適宜プリントを配布する。
参考書
<江前先生> 講義中に適宜紹介する。
<青木先生> 現時点ではありませんが、後日、追加する可能性があります。
成績評価の方法
<江前先生> 平常点と提出課題で総合的に評価する(50点分)。
<青木先生> 平常点50%とレポート50%で評価する(50点分)。

S(90-100):到達基準を超えた成果を上げている。A(80-89):到達基準に十分達している。B(70-79):到達基準に達している。C(60-69):到達基準におおむね達している。D(0-59):到達基準に達していない。
教員から一言
<青木先生>世界的な地球環境問題への意識の高まりから、木造建築へ注目が集まっています。本講義では、様々な木質材料の知識とともに、木造建築物へ利用することの意義、将来的な木材需要拡大への課題等について考えて頂ければと思います。
キーワード
<青木先生>木材、木質材料、材料規格、基準強度、木造建築、中高層木造、
オフィスアワー
<江前先生>講義の終了後   <青木先生>オフィス・アワーは、講義終了後30分程度ならびに電子メールにて連絡の上、質問に応じる。 電子メール: aoken@g.ecc.u-tokyo.ac.jp, kose@cc.tuat.ac.jp
備考1
夏休み期間中に、シラバス内容を一部変更予定です。
備考2
参照ホームページ
開講言語
日本語
語学学習科目
更新日付
2023/02/01 20:20:26