科目名[英文名] | |||||
物理化学Ⅲ [Physical Chemistry Ⅲ] | |||||
区分 | 選択必修 | 単位数 | 2 | ||
対象学科等 | 対象年次 | ~ | 開講時期 | 後学期 | |
授業形態 | 後学期 | 時間割番号 | 106t0022 | ||
責任教員 [ローマ字表記] | |||||
三宅 清 [MIYAKE Kiyoshi] | |||||
所属 | 生物システム応用科学府 | 研究室 | メールアドレス |
概要 |
高分子は粗視化してみればひも状の分子である。この特殊な分子形状が物性に大きな特徴を生み出す。この高分子の形態に関する統計力学的な取り扱いや光散乱をはじめとする実験的な観測方法、粘弾性と呼ばれる特徴的なダイナミクスとそれ故に見られる緩和現象を俯瞰する。本講義では、パッケージ科目という科目群の意義も踏まえ、初学者からの理解が可能なように高分子物性についての基本を理解することを目的とする。 |
到達基準 |
高分子の形態について数式を用いて説明できる。 高分子のひも状分子ならではの物性の特徴を説明できる。 粘弾性の特徴をダイナミクスの観点から説明できる。 本科目のディプロマ・ポリシーの観点:履修案内のカリキュラムマップを参照すること。 |
授業内容 |
1.授業の進め方、ガイダンス 2.高分子形態の統計的取り扱い 3.分子量の統計的扱い 4.溶媒の効果と実際の測定法 5.溶液の熱力学 6.準希薄溶液系・濃厚系 7.エントロピー弾性 8.線形粘弾性と力学緩和 9.線形応答の一般論 10.緩和現象と共鳴現象 11.無定形高分子の粘弾性 12.ガラス状高分子の力学物性 13.意見交換とプレゼンテーションI 14.意見交換とプレゼンテーションII 15.まとめ |
履修条件・関連項目 |
高分子・繊維物理などの高分子物理の基礎科目を習得していることが望ましい。授業時間30時間に加え、配布した講義資料や参考書を参照し、本学の標準時間数に準ずる予習と復習を行うこと。 |
テキスト・教科書 |
特に指定しない。 |
参考書 |
基礎高分子科学第2版(東京化学同人)、高分子の構造と物性(講談社)を参考にしてもらいたい。 |
成績評価の方法 |
すべての出席を前提とし(学会等での欠席は申請すれば認める)、課題やレポート等を総合的に評価し、本学が定める標準的な学修時間に相当する学修効果が認められる場合に単位を付与する。評価の割合は、課題やレポート等20%および期末テスト80%で評価する。 |
教員から一言 |
高分子の基礎的な統計力学を中心に講義を進めます。 |
キーワード |
高分子物理、ダイナミクス |
オフィスアワー |
授業終了後、随時対応する |
備考1 |
備考2 |
参照ホームページ |
http://web.tuat.ac.jp/~simo/ |
開講言語 |
日本語 |
語学学習科目 |
更新日付 |
2023/03/01 18:52:59 |